サンシャイン2期8,9話感想(前編)
どうも、みやです。
今回は第8話、9話と2週にかけて函館編ということで前編と後編に分割して感想を書いていこうと思います。
北海道地区の地区大会にゲストで招待されたAqours。
地元のスクールアイドルからも写真をお願いされたりと、決勝進出を決めたグループが注目されている事を改めて感じる千歌たち
北海道はSaint Snowの出身地。楽屋を訪れた千歌たちは久しぶりにSaint Snowの二人に再会しましたね。
「今日は楽しんでってくださいね。皆さんと決勝で戦うのは、まだ先ですから」
「はい、そのつもりです。」
善子や花丸にも突っ込まれていましたが相当な自信を持った様子の聖良。
なのですが、この会話で面白いのは千歌が「そのつもりです」と即答したことです
楽しんでいくことへの返答かもしれませんが、ここは決勝で戦うことへの返答な気がしますね。
1期の頃から成長したから、決勝に進出したから、というよりは千歌の中では前回のセリフであったように、ぶっちぎりで優勝するという確固たる目標が出来上がったからこその「そのつもり」なのかもしれませんねー
「もしかして、また見せつけようとしてるんじゃないの?自分たちの実力を」
「いえいえ!大意はありません。それにもう、皆さんは何をしても動揺したりしない。」
「どういう意味ですの?」
聖良にやたら突っかかる果南とダイヤ。そういえば今回3年生とSaint Snowが直接会うのは初めてでしたね。
初対面でいきなりこの喧嘩腰とはなかなか…w
聖良はAqoursに対して優勝候補とも言ってます。今では対等なライバルとして認識されているようですね。熱い展開です
千歌は握手を求められますが手汗を拭く描写が細かいというか、やはりまだ緊張している部分はあるみたいでした
さて地区大会本番。Saint Snowの出番です。
このワンカットだけでもそれぞれの心情が垣間見えますね
リラックスした表情の聖良に対し理亞は少し力んでるような表情にも見えますね
「びっくりしたね…」
「まさか、あんなことになるなんて…」
「これがラブライブなんだね」
「一度ミスをすると、立ち直るのは本当に難しい」
結果、Saint Snowはまさかの敗退。これには自分も驚きました。
そしてこの梨子のセリフがまた印象的です。
これまでピアノのコンクールという舞台を経験してきた梨子にとってミスからの復帰がどれだけ難しいか理解しているのでしょう
「あんな二人、今まで見たことない」
「あれじゃあ、動揺して歌えるわけないよ…」
「それにちょっと、ケンカしてたみたい…」
本番、まさかの転倒。
どうやら今までにないくらい本調子じゃなかった様子のSaint Snow
しかも二人はケンカをしていたとのこと。
なぜケンカしていたんでしょうか?
現段階ではまだ理由は明かされていませんね
「なんか落ち着くね、ここ」
「内浦と同じ空気を感じる。」
「そっか、海が目の前にあって、潮の香りがする街で、坂の上にある学校で。」
「繋がってないようで、どこかで繋がってるものね、みんな」
ここ、良いシーンですよねー
内浦が大好きな千歌たちが初めて訪れた街で地元と同じ空気を感じてるんです。このセリフを引き立てるシーンがこの後にありますね。
このシーンも個人的にお気に入りなんですよね、
きちんと座って靴を脱いで、ちゃんと端に寄せて置くっていう何気ないシーンですけど、こんな丁寧でゆっくり描くてのは、黒澤姉妹の育ちの良さを表すと同時に時間をかけて描くことでルビィの中で気がかりなことがあったり色々と考えている、悩んでいる心情を表しているように思えます。
あと、靴を見てあっ!と気付く描写は恐らく見覚えのある靴があったからじゃないでしょうか。良く見てんなこの子
たまたま立ち寄った店がSaint Snowの実家という巡りあわせですが、もしかしたらこれも偶然ではないのかもしれませんね
「街並みも、素敵ですね。落ち着いてて、ロマンチックで。」
「ありがとうございます。私も理亞もここが大好きで、大人になったら二人でこの店を継いで暮らしていきたいねって。」
…やられました。
さっき言ってたのはこのシーンのことなのですが、聖良たち鹿角姉妹も自分たちの住む町のことが大好きなんですよね。この点はAqoursと全く一緒ですよね
キャラのタイプや目標、夢は違えどSaint Snowも地元が大好きな函館にある学校のスクールアイドルなんです
これこそ「繋がってないようでどこかで繋がっている」ということなんじゃないかなって思います
ここでダイヤは昨日の地区予選の話を切り出し、聖良は「いえ、でも…」と返しますが遮るように理亞が食べたら出ていくよう言いましたね。
聖良は何を言おうとしたのでしょうか。でも、何なんでしょう?
「ごめんなさい、まだちょっと昨日の事引っかかってるみたいで…」
「ラブライブですからね。ああいうこともあります。私は後悔してません。だから理亞も、きっと次は…」
「嫌!何度言っても同じ!私は続けない。スクールアイドルは…Saint Snowはもう終わり!」
「本当にいいの?あなたはまだ1年生。来年だってチャンスは…」
「いい。だからもう関係ないから。ラブライブも、スクールアイドルも!」
大会での敗退を聖良は後悔していないと口にします。「ラブライブですからね」というのは、これまで何度も大会という舞台で失敗をしてしまったスクールアイドルたちを聖良は見てきたことがあるから、ということなのかもしれませんね
Saint Snowはもう終わりと言う理亞。この言葉にルビィは何か感じたようでしたね
「自信、なくしちゃったのかな」
「違うと思う。聖良さんがいなくなっちゃうから、お姉ちゃんと一緒に続けられないのが嫌なんだと思う。」
「お姉ちゃんがいないなら、もう続けたくないって…」
今までこういった類のセリフはほぼほぼ口にされてきませんでしたが、同じ妹としての立場であるルビィしか理亞の心情を感じられなかったのですね
「お姉ちゃんも決勝が終わったら…」
「私は十分、満足していますわ。果南さんと鞠莉さん、2年生や1年生のみなさん。そして何よりルビィと一緒にスクールアイドルをやることができた。」
「それでラブライブの決勝です。アキバドームです。夢のようですわ…」
ぎゅっと手を握り締めながら話すダイヤ。
今こうしてルビィや他のメンバーたちとスクールアイドルをやれていることに満足しているのは本心ですが、やはり終わりを迎えたくない気持ちもあることが伝わってきます。
「ルビィを置いていかないで…」
二人で大好きなアイドルの雑誌を読む。
二人で衣装を作ったり曲を歌ったりする。
ルビィにとってダイヤと好きなことを共有できていた頃の楽しい思い出があるからこそ、一度はスクールアイドルから離れてしまったダイヤと再び同じスクールアイドルとして居られる今がルビィにとって大切でずっと望んでいた時間なんですよね
しかし、それもたった1度きりの時間です。自分を置いて居なくなってしまうことが辛いルビィですがダイヤも同じ気持ちのはずです
ですがダイヤはルビィのこの言葉に直接的な返答をしていません
優しくルビィを撫で、大会が終わった後はどうするか聞きます
あくまで自分からは何も言ってないんですよね
まだ1年だからスクールアイドルを続けろとも、こうしろとも言ってません
すべてルビィ自身に答えを決めさせています
この部分では先ほどの鹿角姉妹のやり取りと違う点ですね。
「今はラブライブ決勝のことしか考えないようにしていますし。ただ、ただ…」
何か言おうとして場面が変わります。
聖良も自宅でのセリフの中で「いえ、でも…」と言ってたシーンがあります
この後にダイヤはこのセリフの続きを言いますが、結局二人とも言いたかったことは何なのか。ダイヤの答えはこうです
「…ただ、あなたが私にスクールアイドルになりたいって言ってきたとき、あのとき凄く嬉しかったのです。私の知らないところで、ルビィはこんなにも1人で一生懸命考えて、自分の足で答えに辿りついたんだって」
これって1期4話の淡島神社でのシーンのことですよね
ルビィはあのとき何と言ったか後に回収されるのかと思っていましたが結局描かれなかった部分を2期のここで持ってきましたね
ルビィや理亞がお姉ちゃんのことが大好きなように、姉であるダイヤも妹という存在が大好きで大切なんです
そんな妹が一歩づつ成長していく姿を目の当たりにできたことが姉としては何よりも嬉しいんですね
「私の姉様の方が上。美人だし歌もダンスも一級品だし。」
「日本舞踊だったら人に教えられるくらいだし、お琴もできるし!」
「でも、私の姉様の方が上!」
「やっぱり、聖良さんのこと大好きなんだね」
言い合う二人。お姉ちゃん大好き大会の開幕です
ルビィは少しおどおどしつつも姉のことになるとここまでムキになるのも、ダイヤのことが好きなのが伝わってきますね
物語とは関係ないですが、理亞よりルビィの方が身長高いのが個人的に好きです
「それでね、ルビィ、お姉ちゃんと話してわかったの。嬉しいんだって」
「お姉ちゃんがいなくても、別々でも、頑張ってお姉ちゃんの力なしでルビィが何かできたら嬉しいんだって。」
「きっと、聖良さんもそうなんじゃないかな」
この足元だけを映すシーンがいいですね
自分の足で答えに辿りついたというダイヤのセリフをさらに印象付けるような描写です
「姉様がいなくても1人でできるって、安心してって。…なのに、最後の大会だったのに…!」
「じゃあ、最後にしなければいいんじゃないかな?」
このルビィのセリフが個人的に8話の中で一番好きです。
これまでの物語やダイヤの言葉を聞いてルビィの成長を感じてきましたが、このセリフが一番自分の中で「こいつ変わったな」と思わせるものでした
前向きすぎますよね、だって。
ひと昔前の引っ込み思案だったルビィでは考えられなかったようなセリフです。
理亞にとって聖良との最後の大会が終わり、これ以上は一緒に歌えない状況の中、それを真っ向からぶち破る、最後にしないという選択肢
なんというかAqoursらしい考え方だと思います。
大好きなお姉ちゃんに思いを伝えたい一心で最後と決められた現実を超えて更に一歩進みだす、ルビィにしかできない提案です
理亞の手を取り走り出すルビィに理亞もようやく笑顔を浮かべます
「歌いませんか?一緒に曲を。お姉ちゃんに送る曲を作って、この光の中で、もう一度…!」
クリスマスツリーの前で一緒に曲を作ることを決めたルビィと理亞。
まさかの次回も函館回でしたが、ここから二人が羽ばたくための物語がスタートします
このまま第9話に続きます。