みやのひとりごと

すきなことをまったりと。

『Pianoforte Monologue』に想いをのせて

みなさんこんにちは。シェフのみやです

 

Aqours 3rdLove Live Tour ~WONDERFUL STORIES~ も埼玉、大阪公演を無事に終えて残すところは今月の福岡公演だけとなりましたね。

 

過去の2公演に参加された皆さんは何か思い出に残る楽曲はありましたか?

以前『WATER BLUE NEW WORLD』についての記事を書きましたが、もうひとつだけずっと聴きたかった曲がありました。

これは3rdで聴くことができるのかな?とも思っていたので記事にしなかったんですが、埼玉初日にその瞬間は訪れました。

 

今回は僕にとって大切な曲である『Pianoforte Monologue』についてのお話です。

 

まずはじめに、今回この曲について書こうとしたきっかけから。

もちろん自分の推しのソロ楽曲だからということなのですが、むしろ推しのソロ曲なのだからこそ深堀りしたり、きちんと考察したりしたいから書くのは3rdツアーが全て終わった後。

少なくとも3回はこの曲を聴けるのだから、その中でしっかり向き合って感じたことを記事にしたい。という気持ちがあったので言葉にするのはもう少し先だと思っていました。

 

ですが、自分はAqours桜内梨子というキャラクターが大好きで、演者である逢田梨香子さんのことが大好きなので、もっとたくさんの人にこの二人のことを知ってほしい。残りの3rdライブ福岡で披露されるであろうソロ曲を聴くとき、もっとこの曲を好きになってほしい。この記事がその力になれたら嬉しいなと思ったのが一番の理由でした。

 

では、自分語りはここら辺にしておきまして、

難しい言葉はあまり得意ではないので、自分の想いをストレートにぶつけたいと思います。

 

暗転したステージ。イントロと共にゆっくりとリフトアップして登場した逢田さん。

右手を挙げ、梨子がピアノコンクールに出場した時に着ていた桜色のドレスを纏い、手首にはシュシュが付いていました。

 

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ソロ楽曲で唯一、TVアニメ本編で描かれた衣装を着てのステージでしたね。

実は大阪公演初日は立見席での参加だったのですが、このとき非常に貴重な体験をすることができました。

自分が居たのは客席から見て左側、メインステージの真横でした

 

in this unstable world』が終盤に差し掛かるとき、ふとステージの2階部分を見ると、下がったリフトで膝を抱えながらしゃがんでスタンバイしている逢田梨香子さんの姿がありました。

緊張していたのかは定かではありませんが、その姿は一段と小さく見えて、なんだか1stライブのメイキング映像で同じように舞台の下でスタンバイしている逢田さんを見ているような感覚になったのを覚えています。

当たり前のことなのですが、ソロ曲ということはあの大きな会場で一人で歌うこと。

ピアノコンクールに挑む際の梨子も同じように一人だったんだよなって思うと見ているこっちまで緊張しそうになりました

今改めて、衣装だけじゃなくて一人で舞台に立つというところも物語や曲と同じ境遇だったように思えます。

 

ですが、『想いよひとつになれ』でも歌っていたように、たとえ離れていても心はひとつに繋がっていることを『Pianoforte Monologue』でも歌っています。

 

私のなか流れ出した音が たくさんあるの
綺麗なだけじゃなくて でもねどこか優しい音が

 

まず、この曲の中で度々出てくる“音”という歌詞。

梨子にとっての“音”とは何なのか、TVアニメ本編で聴こうとしていた“海の音”というキーワードもありますが、僕は梨子自身の持つ“想い(感情)”の部分になると思っています。

ただ想いと言っても、かなりフワフワしていますよね。自分で言っておきながら言葉にするのがとても難しくて、みなさんにきちんと伝えられるかわかりませんが、“音”とは様々な音があります。

高さや低さ、波や雨、人や動物の声など人間が音として捉えられるものは何種類もありますね

梨子は内浦に引っ越してきて、スクールアイドルを始めていろんな“音”に出会い、いろんなことを経験しました

彼女の中で流れ出した音のひとつひとつが引き寄せられ、それを歌として梨子の今の気持ちをこの『Pianoforte Monologue』に乗せて歌っているんだじゃないかと僕は思っています。

 

ずっとずっと 眠ってたの?
心の熱い願い

 

ピアノが思うように弾けなくなってしまった梨子ですが、決して梨子はピアノから離れてしまったわけではないということが、彼女の強さでもあり絶対にブレない芯の部分であると思いました。

2期12話では「辛くてピアノから逃げた」と梨子は言っていますが、心の中ではピアノを諦めたくなかったんです。

もし諦めてしまったのなら、今の環境を変えるため、海の音を聴くために内浦に越してくるという選択をしなかったはずです。

彼女の中で変わりたいと願う気持ちがあったから、熱意は消えることなくずっと眠るように残っていたんだと思います。

 

目覚めてって あの日きっと呼ばれてたと気がついた

ひとりで向かう鍵盤だけど

感じる… ひとりじゃない
気持ちはいつも繋がってるね

 

歌詞にある『あの日』とは、いったいいつなのか、

それはきっとピアノコンクールに出場した時のこと。

梨子が大好きなピアノともう一度向き合う始まりの瞬間だったと思います。

 

『一人で向かう鍵盤』と歌っていますが、いま、この舞台に立っている梨子は確かに一人です。

ですが、過去に悩みを抱えながら一人で舞台に立っていたときとは全く違うんですよね

 

今こうして鍵盤に向かっている梨子のことを想い、背中を押してくれる大切な存在がいることが梨子にとっての大きな力になっているんです。

思うようにピアノが弾けず苦しい思いをしてきたことを打ち明けてもなお、それを優しく受け止めてくれた千歌と、応援してくれるAqoursのみんなの心は繋がっていることを、梨子自身も感じているのがとても素敵だなって思います。

 

そしてもうひとつ。TVアニメ本編の中で梨子はコンクール、音ノ木坂の音楽室と、過去に自分がピアノを弾こうとしていた場所へもう一度訪れることになります。

これが梨子にとっての大きな一歩だと思いました。

 

ふるえるほど緊張しても 私を待つ場所へ

向かおうと 息吸ってから大きく踏み出した

 

この歌詞を見て、ピアノはずっと梨子のことを待っていてくれていたんじゃないかと思いました。

どんなに月日が経ったり辛いことあったとしても、ピアノに対する思いは変わることはなかったから、ピアノもずっと待っていてくれた。だからこそ、梨子が再びコンクールや音ノ木坂でピアノを弾くことが彼女にとっての出すべき答えだと感じました。

 

ここはぜひ1期11話の『想いよひとつになれ』前の梨子の姿を思い出しながら聴いてほしいところです。

 

ピアノなら伝えられそう みんなには感謝してること
だから だから何度でも弾きたい喜びの調べを

 

この曲で初めて“ピアノ”というワードが出てきました。

ここからは特に梨子の想いが伝わる大好きなところです。

TVアニメ本編を通して梨子もかなり打ち解けてきて、口を尖らせたりといろんな表情を見せてくれましたが、1期11話以降、梨子が直接ピアノのことを口にしたシーンって実はあまりなくて… それこそ2期12話で想いをぶつけてくれるまでは明確に描かれてきてなかったんですよね

大それた言葉にしなくても、梨子がこうしてピアノを弾く。これこそが梨子からAqoursへ送る、心からの「ありがとう」なんです

大好きなピアノでなら感謝の気持ちを伝えられるとか、『大げさに聞こえるかな でも本当よ』とか言ってしまうくらい控え目なところも梨子らしさを感じられる素敵な曲だと思います。

 

そして最後、

 

あなたを音で抱きしめたいの

受け取ってこの想い

ありがとうって声届けたくて

弾いてるつもり このメロディー

 

出会えて嬉しくて… 本当なの忘れないでね

 

このふたつが『Pianoforte Monologue』の歌詞で一番好きな歌詞であり、この曲の一番伝えたいところだと感じました。

 

『あなた』とはピアノのことだと思っています。(千歌と捉えても素敵ですよね)

冒頭で書いたように、“音”というのが梨子の想いだと感じた一番の理由はここでした。

 

今の梨子があるのも、全てはピアノという存在があったからなんです

ピアノがあったから、千歌たちAqoursに出会えた。内浦という素敵な街に出会えた。スクールアイドルを始められたし、辛いことも楽しいこともたくさん経験しました。

 

そんなピアノを、梨子自身の想いで抱きしめてあげたいくらいの“好き”がピアノにはあるんです。

そんな全てのきっかけとなったピアノとの出会えたことが、梨子にとって何よりも嬉しいんじゃないでしょうか。

 

最後に、この曲のタイトルにも使われているモノローグという言葉。

日本語でいう“独白”ですが、これは誰かに対しての言葉ではない、いわば独り言です。

この『Pianoforte Monologue』という歌は、歌詞そのものが梨子の独白だと思いました。

誰かに届けるがための言葉ではないけど、梨子が抱いているピアノに対する想いのすべてと、みんなへの心からの「ありがとう」がこの曲に詰まっているんです

 

そう思ってこの曲を聴いてみてほしいです。

そしてこの歌は逢田梨香子さんにしか歌えないものだと思ってます。

 

初めてライブでこの曲を聴いたとき、精一杯気持ちを伝えようと歌っている逢田さんの姿を見て、梨子の姿が重なって見えました。

スクリーンに映し出された鍵盤を弾くような振り付けで歌い、そこから生まれた音符は光輝いていて、9人の想いが繋がっているように思えました。

1stライブで経験した、みんなの声援やAqoursが手を差し伸べてくれたこと。

 

もしかしたらこの歌は梨子だけじゃなく、彼女を演じてきた逢田さんにとっての曲でもあるのかもしれません。

逢田さんもこれまでの経験があったからこそ、梨子の気持ちに寄り添いながら歌えるのかもしれませんね。

 

ここまで読んでくださり、ありがとうございます

僕の言葉が少しでも届いていたら幸いです。そしてもっとこの素敵な曲のことを好きになっていただけたらもっと嬉しいです。