みやのひとりごと

すきなことをまったりと。

ひとりごと#7 しあわせとよろこびをあなたに。

みなさんこんにちは。シェフのみやです。

 

12月ですね。

早いもんです。今年はいろんなことがありましたが、この時期になると大晦日に向けて街がだんだん賑やかになってきますよね。

いたるところからシャンシャンとベルの音が鳴り、ケンタッキーのCMが流れ、あぁ今年もクリスマスがやってくるのかーと思っていたら、気づけば街はクリスマスムード一色になり…

 

そうです。クリスマスです。

クリスマスといえば、Aqoursにはクリスマスソングがふたつありますよね。

 

どちらも大好きなのですが、前々からこの曲すごい素敵だなぁと思った曲がありまして。

 

それが『聖なる日の祈り』です。

今回はこの曲についてのお話。Aqoursからキミに贈る小さな願いの曲です。

 

 

この曲の好きなところ

まず、なんでこの『聖なる日の祈り』について考えてみようと思ったかなんですけど、4thライブより前に、ふとこの曲を聴いていたんですが前々から曲としてすごい好きで、ただ「いい曲だなー」ぐらいにしか思ってなかったんです。

でも、歌詞を意識しながら聴いてみたら「うわ、この曲めっちゃ素敵なこと歌ってるな…」ってようやく気付きまして。

そして記憶に新しい4thライブで披露されたこともあり、一度自分の中で色々考えてみようかなと思ったのがきっかけです。

 

まずこの曲の好きなところは曲そのものですね。バラード曲でストリングスの音色が心地いいですし、ラスサビ前に曲の雰囲気が変わるのも面白いです。

中でも2番サビ前に入るところのドラムとかラスサビ入りの盛り上がりは最高ですよねー

曲が進むにつれて音が増えたりリズムパターンが変わる曲が個人的にすごい好きなんです(ときめき分類学とかも同じ理由で好きです)

 

あとはこの曲にはパート分けが存在しないところも面白いですよね。全編9人全員で歌う点も、この楽曲を読み解くヒントのようにも思えますね。

またラブライブ!シリーズの楽曲は肯定の曲が多いとも耳にしますが、『聖なる日の祈り』に関しては特にその色が濃く、言ってしまえば「肯定の塊」みないなもんだと思います。

 

歌詞について

てな感じで歌詞について考えてみました。

さっきの肯定の塊という表現は歌詞を見ればわかっていただけるような気がしますが、常にAqoursが“キミ”に向けて優しい言葉を投げかけてくれていますよね。

 

静かな夜に(抱きしめられて)
誰のことも(愛しくなって)
みんなそれぞれ 頑張ってるんだ
すれ違ったって だからいいのさ

 

すれ違いになってしまった理由はわかりませんが、そもそもすれ違うのは、みんながそれぞれ何かしらの想いがあって毎日を過ごしているからだと思います。

人と人とのすれ違いほど難しくて悲しいことはないですよね。自分の想いを素直に伝えることができれば簡単なのかもしれませんが…

でもそんな姿にAqoursは優しく「いいのさ」と認めてくれてますね。

「キミ(あなた)も頑張ているんだから大丈夫」って言ってくれてるような気がして、なんだか嬉しいですよね。

 

Holy night 聖なる日だけど 
こころ 揺れ動いて
ひとりぼっち切なくなって
Holy night 祈りのことば 
ふいにこぼれてきた
しあわせがキミと共にありますように

 

曲や歌詞のことを考えていく中で曲の情景を意識するようにはしているのですが、『ジングルベルがとまらない』ではみんなでワイワイ楽しそうな様子なのに対して、こちらは1人の寂しさをすごく感じますよね。

街は聖なる日ということでたくさんの人が祝福を受けているのに、自分だけが悩み抱えている様子に思えますね。そんな姿にAqoursは「しあわせがキミと共にありますように」と祈ってくれます。

 

そしてここからは、まるでひとつの物語が進むように変化していく歌詞に注目したいです。さっきも言いましたがラスサビに向けて音楽も盛り上がっていく流れも個人的大好きポイントです!

 

変わるということはサンシャイン!!にとって大きなテーマのひとつですよね。僕は“自分が変われば世界は変わる”ということをこの作品から教えてもらいました。それはこの曲でも感じる事ができます。

 

素敵なひとに (なりたいからね)
誰のことも (許したくなる)
みんな自分を頑張ってるんだ
わかり合えなくて 
だからいいのさ 

 

2番からは「素敵な人になりたい」「誰のことも許したくなる」といった願いの歌詞に変わっているところ、いいですよね…

「みんな自分を頑張ってるんだ」という歌詞は心に刺さる人も多いのではないでしょうか?

誰だって一度は悩んだり、仕事や学校で失敗したり怒られたりしてネガティブになってしまうことだってあると思うんです。

たとえうまくいかなかったり他人に比べて劣っていたり、弱い自分にガッカリしたとしても、それら全てをひっくるめて自分であって、誰だってひとつやふたつくらい悩みを抱えながらも一生懸命に頑張っていることをここでも肯定してくれているんですよね

 

人の想いはそれぞれですから、すれ違ったり、わかり合えないときがあって当然です。でも決してそれは悪い事ではないし、その気持ちを知っているからこそ誰かの心に寄り添う事ができると思います。歌詞の「素敵な人」っていうのは、そういう人のことなんじゃないかなぁと思いました。

 

Holy star きよし光よ
いつもそこにあるの
ひとりぼっちじゃなかったみたい
Holy Star 祈りのことば
そっと溢れてくる
よろこびはキミの胸にあるはずだと

 

2番サビも変化が見られますね。「ひとりぼっちじゃなかったみたい」と気づくことががまさに“自分が変われば世界が変わる”のそれなんですけど、1番サビと比較してnightからstarに変わりました。

この星というのは、たぶんこの曲にとってひとつのキーワードだと思います。

 

夜空に浮かぶ星は消えることなく、いつもそこにあって自分たちを照らしてくれています。それが「ひとりぼっちじゃなかったみたい」の歌詞に繋がるのですが、ひとりぼっちじゃなかったと気づいた“キミ”に対してAqoursは「よろこびはキミの胸にあるはずだと」と教えてくれます。

 

この“よろこび”というのがミソで、喜びは幸福でありプラスの感情です。

表現を変えれば「笑顔」だったり「輝き」だったり「夢」だったり色々とあると思いますが、曲を聴いていて、この曲について考えようと思わされた歌詞は次にありました。

 

よろこびはキミの胸を
星になって 照らしてるよ
しあわせがキミと共にありますように

 

僕がこの曲の中で一番好きな歌詞です。

結局のところ、Aqoursがこの曲を通して伝えたいことというのは、

 

「誰もが持つべき幸福(よろこび)は、いつまでも消えることのない星のように自分の中で輝きとなってあなたの心を照らしているよ」

 

っていうメッセージだと僕は思いました。

それがAqoursの願いなのかなって思うと、めちゃくちゃ嬉しいです。心があったかくなります。

 

なんだか、そう考えると君ここを彷彿とさせるんですよね。パート分けがなく9人全員で歌っているところも似通ってますし。

 

この2曲の歌詞を見比べながら聴いてみるのもいいかもしれないですね

ここの歌詞が繋がっている気がする!っていう発見もありそうで、なんかワクワクするので今度やってみようと思います

 

…少し話が逸れましたが、一番最後の歌詞がこの曲のすべてなのかもしれません

 

Holy night, Holy star キミと…

 

これまでサビで歌われてきた「Holy night」と「Holy star」ですが、Aqoursの祈りの言葉に置き換えて「Holy night」を「しあわせ」、「Holy star」を「よろこび」にすると、

 

「Holy night(しあわせ)とHoly star(よろこび)がキミと(共にありますように)」

 

とも言えるんじゃないかと思いました。

喜びはキラキラと輝く星になり、常に夜空と共にあるものです。それは無数に散らばる星のように誰にだってあるものであって、そんな幸福を自分の心のままに描くことが「自分の夢を空に描いて 自由なあしたを描くこと」であり、それが人にとっての幸せでもあると、そんな気がします。

 

4thライブでの演出について

そしてもうひとつ気になったのが、4thライブでの演出でした。

キャストがメンバーカラーに輝くランタンを持ちながら、ゆっくりと花道を歩いていく演出でしたが、時折、観客席に向かってランタンを揺らす振り付けがあったと思います。

これはこの曲で描かれた“キミ”というのは、この曲を聴くみんなであって、Aqoursからひとりひとりに向けられた祈りなんだと思いました。パート分けがないところはAqoursみんなの祈りということでもあると感じました。

 

とにかく4thライブでの演出は素敵でしたよね。

想いよひとつになれ』衣装のドット柄が雪のようにも見えて、『ジングルベルがとまらない』衣装とはまた違った印象で、こちらの方も曲の雰囲気ともよく合っていましたね!

 

おわりに。

今回は挿入歌ではなく、アニメ軸とは直接的な関係のないシングルのカップリング曲でしたが、そのままアニメ本編とは絡めずに考えてみました。

明確なセンターポジション担当のキャラはわかりませんが、TVアニメとの繋がりを探して考えてみるのも面白いと思います。

アニメ挿入歌ではないカップリング曲だからこそ、いろんな方向から考えることができるのもこういう楽曲の良さだと思います。

 

クリスマスの日には、ぜひこの曲を聴いてみてAqoursの祈りに耳を傾けるのもいいかもしれませんね!メリークリスマス!!