ひとりごと#10 劇場版のお話
そうです。シェフのみやです。
劇場版ラブライブ!サンシャイン!! Over the Rainbow が公開されてから2週間が経とうとしていますが、みなさんはもうご覧になりましたか?
今回は劇場版をみて僕自身がAqoursから受け取ったものをちょっとだけ紹介していくお話です。
いつも導入の文章に困っているので早速いってみましょう
そうです。目次です
挿入歌のお話
今作では合計7つの挿入歌がありましたけど、どの曲がお気に入りですかね?
僕は初めて見た時から好きなのが『僕らの走ってきた道は…』でした。
冒頭で3年生たちが、「みんなに伝えたいことがある。自分たち3年生とAqoursの未来についてのお話」という台詞がありますが、ここからミュージカルのように曲が始まるのはラブライブ!シリーズを象徴するような演出で、一気に劇場版の物語の中に入り込めるのがとっても好きです。
沼津の町並みや人たちが実際に出てきたのも嬉しかったですよね
風景も人物もすごく丁寧に描かれていて、まるで本当にそこでAqoursが歌って踊ってるみたいで、これまで沼津の方々もサンシャイン!!のことを大切に想って応援してくれているのがわかっているから、これこそが“みんなで叶える物語”だって思えて、それがすごく嬉しくて上映開始早々めちゃくちゃ泣いてしまったんですよね… 笑
輝きたい!っていう想いから始まって、これまで大きな壁に何度もぶつかってきたけど、9人で手を取り合ってAqoursはずっと駆け抜けてきました
立ち止まることはあっても決して後退はしないのがAqoursですよね!
それを象徴するような曲調が大好きで、どんどん先へと進んで行く感覚というか。
Aqoursの曲の魅力って、みんなを巻き込でいく前進感だと思うんです。
どんなことがあっても進むことをやめないし、なにが起こるかわからない未来に対しても前向きで、むしろ期待感を持って進んで行こうとしてるんですよ。9人だけでなく、みんなで。
でも未来へ進んで行くということは、同時に別れのときがくることでもありますよね
それってやっぱり寂しいじゃないですか。
でもそんな寂しさを吹き飛ばすかのようなワクワク感がこの曲にあったんです
間奏のところで沼津で楽しそうに踊る姿とか、曲調が変わったりとか、見ていて全然そういう寂しさを感じなくなっていったんですね
特に『ゼロじゃない大丈夫! 元気出そう笑おうよ!』のところからが本っ当に大好きで、ラスサビで大きくジャンプして腕を振るところを初めて劇場で見たときは鳥肌が止まらなくなって、思わず声に出そうになったんですがグッと我慢して心の中で、
「これだよ!これ!! これが自分の大好きなAqoursだ!」
って言いたくなるくらい楽しくて、ゾクゾクして。
絶対に諦めてこなかったじゃないですか。
最後には笑顔で走ってきたAqoursが『さらに走ろう!』って歌うなんて、まだまだこれから駆け抜けて行くんだなって思って。
やっぱりAqoursといえばこうでなくちゃって思いませんでしたか?
『さぁ幕が上がったら ずっと歌っていたいね』で降りた幕が再び上がる演出も前から見てみたいって思ってたことだったので尚更テンションが上がって、
「これからAqoursはどんな物語を描いていくんだろう?」っていう“Aqoursの未来についてのお話”の幕開けにワクワクが止まらなくなっていて、それこそ見てるこっちが期待で弾け飛んでしまいそうなくらいで、早く続きが見てぇ!つってね。これから見れるのにね。そう思うくらい楽しかったですね
約5分間の楽曲とアニメーションでしたが、まるでひとつの作品を見終えたかのような満足感でした!
これを再現してライブでやるってなったら大変ですよ?
絶対に楽しいですよこれ。覚悟しときたいですね…
ちなみに、後になってパンフレットの酒井監督のコメントを読んだら今書いたことと似たようなことを言ってて、表現したかったことを受け止めることができてたんだなーって思って、そこも嬉しかったです。
それと衣装と振り付けも良いですよね。
各学年ごとにワンポイントが分けられていて、1年生にはヨハネの黒い羽根が袖にあって、2年生は千歌がみかんの花、梨子が桜、曜がマリンのMマークがあります
3年生は果南の髪飾りがダイヤを表していて、ヘッドホンが鞠莉を表しているのかな?
そして3人で見た星空を彷彿とせるようにダイヤと鞠莉が流れ星のキャップをかぶっているのがお気に入りポイントです
振り付けに関しては曲中に「A q o u r s」の6文字がひとつずつ入っているので(たぶん)探してみてはどうでしょ?
好きなシーンのお話
1年生のこと。
いくつかあるんですけどね、梨子推しとしてはやはり2年生とのシーンがお気に入りです。
この二人に限った話ではありませんが、9人全員の成長を感じても各学年の3人の関係性って変わってないんですよね。
それはしっかり描かれていたと思います。
1年生はルビィの成長をすごく感じられますが、じゃあ花丸と善子はどうなの?って言われると、花丸はより周りを見る目が広くなったと思うんです。
劇中で「そういえば○○は?」って言う、周りの変化に気づくシーンが複数回あります。
一見、なんの変哲も無い台詞かもしれませんが結構好きで、この言葉を聞いて改めて花丸は周りを見る子なんだなって思ったんです。
だからでしょうかね、「思ったより6人って少ない」とか「(3年生の居ない状況が)落ち着かないずら」って言葉をつい漏らしてしまったんじゃないかなって感じます
善子については、一番は中学の頃のクラスメイトと友だちになれたところですね
Aqours以外の友だちができたことは、推しでなくても見ていて嬉しかったですよね
それでも、やっぱり恥ずかしくてつい逃げようとしてしまうんですが、決まって梨子がそれを止めようとするんですね。花丸が一緒に写真撮りませんか?って言うのもナイスアシストですよね!2期の閉校祭でも善子に付き合っていた二人なので、そういう関係性も変わらず描かれていて良かったです
素直に協力すればいいのに、 花丸も梨子も小っ恥ずかしいんでしょうね。やり方が特徴的ですよね。でも、そこがいいんですよ〜
花丸は相変わらず沼津でもイタリアでも美味しそうに食べていたり、イタリア語を覚えてきたのかよく使っていたし、善子は天使ヨハネだったり、いつもの堕天使っぷりも全開で、ルビィの決めたことや言葉に対して手を差し伸べたりするところも1年生らしさってやっぱり変わらないなって思いますね。
マイペースなのが1年生らしくて好きです!
3年生のこと。
そして3年生ですが、物語の都合上と言ってしまっては語弊があるかもしれませんが、台詞は他のキャラに比べて少し控えめかもしれません。でもそれは決して出番や台詞が少ないんじゃなくて、言葉を交わさなくてもわかり合える関係性になっているってことじゃないでしょうか?そう考えてみると、受け取るものは大きいですよね
3年生の想いや言葉は、行動と表情に全て集約されていると思います。
それはかつて言葉すら足りなくて、それが原因ですれ違ってしまっていた3年生の過去があるからこそ際立つことで、言ってしまえば今はもうお互いに顔を見合わせただけで理解できるくらいの絆がそこにはあるんじゃないでしょうか?
そんな3人にとって最後の障壁となっていたのが鞠莉ママです。
果南とダイヤを嫌っていた、という話らしいですが僕はもしかしたらそれも演技だったのでは?とも少し思うところがあるんですが、今回はとりあえずスルーしますね
一番伝えたいのは「スクールアイドルは、くだらなくなんかない!」 という鞠莉の言葉です。やはりこれです。
この台詞は予告でもありましたが、劇場版でしっかり見て感じるものは大きく変わりました。
スクールアイドルは人を感動させることができる ということを鞠莉ママに証明して、ようやく鞠莉のやってきたことが本当の輝きになるんです
いくら鞠莉がスクールアイドルの素晴らしさを言葉にしても鞠莉ママには伝わりませんでした。でも『Hop? Stop? Nonstop!』での鞠莉パート、
『言葉を歌に乗せたときに伝わってくこの想い ずっと忘れない』
が僕はとても好きで、鞠莉の想いを“スクールアイドルAqours”として歌にして鞠莉ママに届けたときに、ようやく鞠莉の想いが伝わったんです。そして鞠莉ママを感動させることができたんですよ!これがもう、本当に嬉しくて…。
想いが届いたこの瞬間を、きっと鞠莉はずっと忘れないはず。
私を育ててくれたのはAqoursのみんなという台詞にあるように、今の鞠莉があるのはAqoursと、浦女のみんながいてくれたからです。
小さい頃は両親に向かって「勘当する!」って言ってたけど、それとは違う「感動」を与えることができたんですよ鞠莉は。
もしかしたら両親と決別してしまっていたかもしれない。でも大切な仲間のことも伝えられたし、今まで育ててきてくれたことへの感謝も伝えることができました。
これもひとつの『何かを掴むことで何かを諦めない』形なのかもしれませんね。
本当に良かった。見ていてめちゃくちゃ嬉しかったです…!
2年生のこと。
さて、最初に2年生の話を書こうとしていたのに大きく脱線してしまいましたね、ごめんなさい 笑
2年生については2期が終わった後から少し先に進んた3人が描かれていたという印象がありました。
曜については月との会話にあった「会うたびにみんなの話をする」っていうのが個人的にグッときました
千歌と一緒に夢中で何かをやりたいと思っていたから常に千歌の存在が一番に出てきてたんですけど、今ではAqoursのみんなと夢中になってスクールアイドルをやることが曜の一番の願いになっていたことを、ここで確信できたのがめっちゃ嬉しかったです!
初めは千歌に誘われたから始めたAqoursが、“いまの渡辺曜の一部”になってるのは、嬉しいですよね。イタリアでの鞠莉の台詞と同じですし、ぶっちゃけトークをした二人なのも良いですよねー
ただ、月がAqoursのみんなの名前を呼ぶシーンに3年生がいなかったのがちょっともどかしかったですね…
それともうひとつ。
誰かが不安気な様子でいたら必ず声をかける。1期の緊張する梨子に言った緊張が解けるおまじないやロンダートを練習する千歌に言ったときもそうでしたね。
それと同じように、劇場版で千歌と1年生たちに言った『大丈夫、できるよ!』っていうのも曜らしさがすごく表れていてとても好きです。
優しい言葉で勇気を与えてくれるところは、なんだか3年生の面影を感じるようにもなってきた気がしますよね
そして梨子ですが、冒頭にも書いたように千歌と梨子の関係性というのは1期から丁寧に、しっかりと描かれてきましたけど、劇場版ではより一層二人の絆を感じる事ができました。
やっぱり、ベランダから砂浜にかけてのシーンと、作詞する千歌とのシーンが印象的でしたよね
初めて梨子がスクールアイドルというものがどんな存在なのかを知ったのは、千歌の『みんなを笑顔にするのがスクールアイドルだもん』という言葉だと思うんです。
梨子はそのことをずっと忘れずに大切にしていたんだと思います。
だから彼女の口から「スクールアイドルはいつも笑顔で楽しそうにしているから誤解されやすい。自分たちが辛そうにしてると、見ているみんなも楽しめない」という言葉を聞けたのはとても嬉しかったというか、梨子が言うのがこれまた良いんですよね。
答えの出し方は人それぞれなんでしょうけど、梨子は千歌に対してかけた言葉は「頑張ろう」でもなく「じっくり考えてみよう」でもなく、
『諦めずに伝えていくしかない』
『(Aqoursは)前に進みながらじゃないと見つからない』
っていう“Aqoursとしての答えの出し方”を言ってるんです。
これがグッときた。
この言葉にはすごい説得力があって、これまで千歌たちは絶対に諦めてこなかったし、常に前に進みながら足掻いて答えを見つけようとしてきたことを知ってるんですから、やっぱりそうだよねって納得できたんです。
スクールアイドルAqoursとしての答えを、Aqoursを始めた千歌にもう一度伝えようとしてるのが熱いんですよ…!
同じくここのシーンで梨子推しの僕が選ぶ、劇場版の一番好きな台詞がでてきました。
それが『不安でも、やろうよ! ラブライブ!』です。
「ライブ」じゃなくて、「ラブライブ」なんですよね…
誤解を解く為にも、浦女のみんなが真剣にやってきたことを伝えるためにも、ライブをするしかないんです。
でも普通にやるだけじゃダメなんです。ラブライブ大会で優勝したことも、すべては浦女のみんなの応援があったから。
いま千歌たちができることは、そんなみんなの想いがひとつになった瞬間の輝きを伝えることなんです。“浦の星女学院スクールアイドルAqours”としての輝きです…!
それは誰かを笑顔にするスクールアイドルが目指したラブライブの持つ本当の素晴らしさだと僕は思ってます
だから諦めない。3年生がいなくて不安な今でも前に進むしかない。
だから梨子は千歌と一緒に走り出すんです。自分たちのやり方で答えを見つけるために。
それを元々は浦女の生徒じゃなかった梨子の口から聞けたのがめちゃくちゃ嬉しくて、2期の『私がー!保証するー!』と同じくらい嬉しかったですねこれは
そしてもうひとつ感じたこと。
梨子は千歌がどれだけ悩んでいたりしても、直接自分からこうしろっていう言葉は言わないんです。助言や自分の考えは言っても最終的には千歌自身に答えを委ねていて、梨子もそれを望んでいるんです。
何かに気づいたり答えが見つかりそうな千歌はもう止まりませんよね。
ひとつのことにただ純粋に、夢中になっている千歌の姿を見て、梨子は必ず微笑むんですよ…!
梨子は千歌のそんな姿を見て安心するんです。私の大好きな千歌ちゃんはこうだって。
そして二人はお互いに笑い合うんですよねぇ… 2期のようちかのときのように…
その姿を見れて本当に嬉しい気持ちになりました!
ちかりこの会話シーンは特に自然というか、やりとりが本当に仲良し同士の会話なのが良いですよね!
2年生を見ていると『Marine Border Parasol』の『ほかの選択肢だったらここで一緒に笑い合えなかったかも』って歌詞をすごく感じられて。
千歌がスクールアイドルを始めなかったら、梨子が内浦に来なかったら、曜が浦女に入学しようとしなかったら絶対に3人でこうやって笑い合えなかったはずです。
だから千歌にとって梨子と曜に出会えたことは奇跡なんですよ…!
Saint Snowのこと。
まず、劇場版で二人のことをしっかりと描いてくれたのが嬉しかったですよね。
ラブライブ!サンシャイン!!のもうひとつの主人公とも言える二人ですが、理亞の葛藤は本当に痛いほど伝わってくるものがありました
新しいスクールアイドルグループを作ろうとしてもなかなか上手くいかないのは理亞の性格が問題なんじゃないんです。
劇中の台詞にもあったように、どうしてもSaint Snowと同じものを求めてしまっていたから新しい仲間とすれ違っていただけだと僕は思いたいです。
聖良が大好きな理亞だからこそ、同じものを追いかけようとしてしまう気持ちはわかるのですが、それが原因でうまくいかずに思い悩むのは見ていて苦しいものがあったし、聖良は理亞に自分の想いを伝える機会をずっと待っていた
たぶん、簡単に切り出せるような話ではなかったと思います。本気で悩んでいることを知っていたから簡単にはできなかったはず。
姉として理亞にしてやれることは何なのか、そして最後にはその答えを理亞自身が出してくれる事を願っていたのかもしれないです。
1期で初めて見た時はクールなキャラのイメージはありましたが、やっぱりまだ高校1年生の少女なんです。
そりゃそうですよ、『ラブライブは、遊びじゃない!』って涙を浮かべながら言う子なんですもん。それくらいの熱い想いは昔から持ってる子なんですよね。
だから理亞が叫びながら走るシーンがあるじゃないですか
あのシーンはいつ見ても涙が出てきてしまって…
理亞の心の叫びなんです。たくさん悩んで苦しくて、言葉にならない想いが声に出たシーンは本当に感情移入していしまいます…
でも、聖良と一緒にラブライブ大会決勝をやることができて、一緒に歌えて二人は前へと進めましたね。
聖良は理亞に想いを伝えることができました。
『(Saint Snowを)もう追いかけなくていい』と言われて理亞はようやく、これから作る自分たちのスクールアイドルグループだけの景色を見つけようと決心したんじゃないでしょうか?
そして理亞にも羽根が見えたんです。千歌がμ'sの背中を追いかけなくていいと気づいたように。
ここからの羽根がAqoursへとバトンを繋いで始まる『Brightest Melody』と『キセキヒカル』はやばかったですよね…本当に素晴らしい演出でした。
…さて、ここまで長々と書いてきましたが、自分の中で推しキャラに限らず「この子ならこういう答えを出すだろうな」って感じ取ることができるようになるのが好きなんですよね。
それはキャラクターの心に寄り添えてる気がするから。
例えば、理亞がAqoursに加入するかも?っていうシーンで「それはちょっと違うんじゃないかなぁ?」って思ってたんです。そしたらルビィが「ダメだよ」って言うところは、「そうだよな。ルビィならそういう答えを出すよな…。だって理亞の気持ちを一番に理解できるのがルビィだもんなぁ…」って思って、それがなんか嬉しかったんです 笑
これまでずっとAqoursの物語を見てきたからこそ感じ取れることで、それはある意味、ちょっとした自信にも繋がると思うんです。
友だちと話してて同じ意見が出たり、相手の好みを当てられたりしたら楽しいじゃないですか?より仲良くなれた気がして。
それと似たような感覚で、キャラの表情や台詞を見て自分がそのキャラならこうするんじゃないかなって考えてみて、それが合致したとき本当の意味でそのキャラと繋がることができてる気がするんですよね。
ただ用意された台詞を吐くだけの存在ではなくて、一人の人間としてその子は物語の中で生きてるわけですから。
言ってしまえば、ただの2次元キャラですよ。でも、そういう楽しさや嬉しさを教えてくれたのはラブライブ!シリーズであり、キャストです。
それを劇場版でも感じることができたのも良かったなぁって思いますね!
Aqoursが伝えたかったことってなんだろう
では最後にこの劇場版で伝えたかったことは何だったんだろうって考えたんですが、それはとってもシンプルなものだと思います。
「学校」で「アイドル」!
9人の少女たちの青春学園ドラマ、ついに映画化!!輝きはここにある!!!
未来へはばたく全ての人に贈る、最高のライブエンターテインメント・ムービー!
「きっと明日も輝ける!」
「私たちが見つけた答えを、伝えたい」
「今までやってきたことは全部残ってる。何一つ消えたりしない」
これらは予告やPVで出てきた言葉や劇中の台詞です。見終えた人ならわかると思いますがもう、これですよね。このままです。
輝くって、楽しむこと。
「輝くって楽しむこと」っていうのは1期で千歌が言った言葉ですが、AqoursとSaint Snowのステージを見た月が、その映像を公開したことからこれまでスクールアイドルを誤解してた人たちを変えました。
部活動が盛んな学校にAqoursが編入してくることで部の雰囲気が乱れたり、だらけてしまうことを懸念していたようですが、これって形を変えたラブライブ大会とも言えるよなぁーと思いました。
1期でダイヤが言っていたレベルの向上による大会の競争化という話に似てるなと。
統合先の生徒や保護者の細かな様子は描かれていませんが、もしかしたら部活の大会では勝つことを第一にしたような感じだったのかもしれません
でも、月を始めAqoursとSaint Snowのステージを見た彼女たちは本当に大切なのは勝つ為に本気になることじゃなくて、好きなことに本気で取り組んだ先にある楽しさ、輝きであることに気づくんです。
鞠莉ママのときも同じですね。Aqoursとして想いを伝えることで誰かが変わる。それは「輝くことは楽しむこと」だと言えるんじゃないでしょうか
今までやってきたことは全部残ってる。何一つ消えたりしない。
浦女の廃校、3年生の卒業。
どれだけ願っても別れは絶対に訪れるものですし、浦女も無くなってしまいます。
それでも変わらないものがあることを教えてくれたのがこの劇場版です
これまで千歌たちがやってきたことには全て意味があって、それはどれだけ時間が経っても消えること無く残っていく。
浦女が無くなっても、仲間が卒業していっても絶対に0にはならない。
みんなと作ってきた思い出はずっと自分たちの中にある。
今の先にある未来には新しい輝きが待っているから、止まること無くまた進んでいくんだと言ってくれました。
文章に起こせば、アニメとかでよくある話かもしれませんね
でも、これまでずっとAqoursと一緒に駆け抜けてきた時間がファンの中にはあります。
たかが一オタクの意見ですが、劇場版を見たみなさんには、これまで過ごしてきた時間を思い返してほしいなって思いました。
自分は劇場版を見て、これまでのことを思い出してみました。
初めてAqoursを見て何を感じて、何がきっかけでこの作品を好きになっていって、アニメを見てきてライブやイベントに参加してきたか。
約3年間ですかね…いろんなことがあって、いろんな場所でたくさんの思い出を作ってきました。
その思い出のひとつひとつが全部積み重なっていって今があるのは千歌たちと同じだなぁって。
僕にとってはそれのすべてが思い出だし、絶対に忘れたくない大切な宝物です。
この作品がきっかけで出会えた人たちとの繋がりはこれからも大事にしていきたいなって思えました。
だから千歌たちが出した答えは、ありきたりかもしれませんが自分にとっては本当に大切なものだったんです。初めて劇場版を見たときに感じたものは千歌たちと同じだったのかなって思うと、すごく嬉しかった。
それはつい最近この作品を知ったって方も同じなんです。
Aqoursと一緒に過ごしてきた時間の長さは関係ありません。その人にとってAqoursと過ごした思い出は皆と同じですから。
じゃあ、初めてこの映画を見た人は楽しめるの?感動できるの?って言うと、正直いってそれは受け取る側次第になっちゃいます。
でも千歌たちの姿を見て、言葉を聞いて感じるものがあったら、きっとそれは無駄にはならないと思います。自分もこの子たちみたいになりたいとか自分も輝きたいなって少しでも思えたら勝ちなんですよ。そう思えるところはたくさん詰まっていると思いますよ!これは自信を持って言えます!
だからどんどん友だちとかにお勧めしていってほしいです!僕は友だちを作るところから始めようと思います…
Aqoursの出した答えは。
最後の挿入歌『Next SPARKLING!!』がAqoursの伝えたいことそのものです。
沼津で歌うところから始まって沼津で歌って終わる… とても良いですよね。
『会いたくなったら目を閉じて みんなを呼んでみて そしたら聴こえるよこの歌が』っていう歌詞がとても好きです
『また会おう 呼んでくれるかい?僕たちのこと』って歌詞を思い出しますよね
これはAqoursの出したひとつの永遠の形。思い出せばまたいつでも会えるんですよね…
この曲は6人のAqours楽曲ですが9人の曲でもあるんです。
果南や聖良も言ってたように、これまでの思い出も自分たちの想いも全部が心の中に残っているんですよね
だから千歌は両手を出して、それを受け止めるんです。
2番からステージが変わるのは、あれは千歌たち6人の心の中の世界。
心の中にいるのは9人なんです。離れていても、ずっとこの9人でAqoursなんですね。
曲中に十字に光る輝きがあるじゃないですか?
あれはみら僕の冒頭で、千歌が掴んで心の中に閉まった輝きと同じものだと思います。
それを今度は9人で解き放ちます。その光は1期1話で千歌が初めてμ'sの輝きを見た瞬間の光と同じなんです。(梨子にμ'sの話をするシーンで十字の光が描かれていますね)
そのAqoursの輝きを見て、最後に聞こえてきた二人の少女が言うんです。
「私も輝きたい!」って。
Aqoursの輝きは、新たな次の輝き(Next SPARKLING!!)にバトンを繋いでいったんです。
これはもう、なんというかすごく胸が熱くなったのもあるんですけどAqoursの物語を最後まで見届けることができた嬉しさって言うんですかね…
ここまでやってこれて良かったなぁっていうか、Aqoursと一緒に駆け抜けてきた時間がより大切に思えてきて、この瞬間を見届けることができて本当に良かったなって。そしてその想いは次の世代へとちゃんと繋がって、残っていくんだって心から思えました。
『青い鳥があの虹を越えて飛べたんだから、私たちにだってきっとできるよ!』
『ゼロからイチへ!イチからその先へ! みんなと共に、その先の未来へ!』
いつまでもAqoursは、自分たちの心の中に居てくれます。
この作品で一番表現したかったことは、Aqoursの想いを誰かに伝えることだと思います。物語を見た人に向けた、誰かのための作品だと思うんです
それは挿入歌の歌詞に表れています。物語に自分たちは登場しませんが、自分たちに向けられたAqoursからのメッセージだと思って聴いてほしいなって思います。
何か新しいことを始めるのは難しいかもしれません。でも、この作品を見て前に進まなくちゃいけないなって思えました。千歌たちができたんだから、自分たちもきっとできるはずですよね!
それをAqoursが教えてくれたんですから。
自分の未来がどんな形になるかはまだわかりませんが、きっとこれからもその気持ちを忘れないでいられたら、『自分とAqoursはこれからも繋がっている』と思います。
本当に素敵な作品でした…!ありがとうございました。