#22 未体験HORIZONから歌われてきた「境界線」と6thライブとの繋がり
Aqoursの6thライブまでのこり1週間。あっという間!
今回は名古屋公演と埼玉公演のそれぞれに「Ocean Stage」と「Sunny Stage」というサブタイトルがついてますけど、ラブライブ!公式によるとそれぞれ異なったコンセプトでのライブだと明言されていますよね
これは名前の通りOcean=“海”と、Sunny=”太陽”のそれぞれをテーマにしたライブになると想像がつくと思います。
(太陽は“空”に置き換えた方がすっきりするので、以降は空と書きます)
ということは、ラブライブ!公式がどのAqours楽曲に”海”と“空”のイメージを持たせているのかがわかるとも言えます。オタクならこういうの大好きなんじゃないでしょうか?
僕自身も公式の答えがすごーく気になります。
さてここで今回の本題なんですが、『未体験HORIZON』以降からのAqours楽曲って、ひとつのテーマを歌っているんじゃないかと思っていて。
そして、この6thライブがその共通するテーマとリンクするライブになるんじゃないかとも思っています。
なので改めてここでAqours楽曲を振り返りつつ6thライブ前にAqoursが今、なにをステージで表現しようとしているのかを少し考えてみる時間にしたいと思います
6thライブのタイトルについて
まずはじめに6thライブのタイトルですが『KU-RU-KU-RU-Rock'n' Roll TOUR』という『KU-RU-KU-RU-Cruller!』の楽曲を表題にしたタイトルです。
Rock'n' Rollと6(ロク)をかけていて駄洒落かよって感じですが、ナンバリングライブにこの楽曲を表題に選んだのもなかなか面白いというか、以外だったなと思います。
ロックンロールという言葉にはどうやら「交合」や「バカ騒ぎ」という意味合いがあるらしく、言葉の通り2ndライブ並の楽しさ全振りなセトリでバカ騒ぎしたい気分でもありますが、今回はどちらかというとこの「交合」って意味合いの方にフォーカスを当てたいと思います。
では、交合の何が重要なのか?起点となった『未体験HORIZON』の歌詞をみてみます。
未体験HORIZONからはじまったキーワード“水平線”
『海へと沈むけど 海から昇るんだ “月”と“太陽”も』
『これから“水平線”へと 想いをトキメキを』
『これから これからだからっ 前へ進むんだ』
未体験HORIZONで登場する印象的な歌詞のひとつである「水平線」
ぜひ、ご一緒にお手元の歌詞カードを広げてみてください
曲名のホライゾンの日本語訳がこれですが、水平線とは「空と海との境となる平行線」という意味になります。
今回は言い方を変えて「空と海の境界線」と表現することにします
はじめて未体験HORIZONを聴いたときはこの歌詞自体には特に引っ掛からなかったのですけど、このあとにリリースされたFantastic Departure!やsmile smile ship Start !が色々と繋がりのある楽曲だったこともあり、これはTVアニメーションでは描いていないけどAqoursの新しい物語を歌を通して描いていこうとしてる節があると思います
一昨年くらいからこんな状況になってしまったし、きっと前のようにたくさんライブができなくなった分、楽曲に込められた想いというのも当初から少し変わっていったのかもしれません。そしてそれは6thライブでAqoursからのメッセージとしてみんなに届けてくれると思っています
そう考えながら歌詞を見返していたら、いくつか対比や関連性のあるキーワードが各曲に含まれているなと感じました。
そんな中、6thライブのキービジュアルが公開されたと思ったら、まさにこれ、「対比」になってるじゃないすか。
ほんなら、この散らばっているキーワードたちを並べたときに、改めて6thライブタイトルに隠されたまた別のコンセプトが見えてくるのでは?と、ふと思ったのが今回のはじまりでした。
少々こじつけと思われそうなところもあるかと思いますが、9人楽曲の中からそれぞれ対比であったり表現を少し別の角度で捉えることで見えてくる繋がりを感じる部分を歌詞を織り交ぜながら数曲ピックアップしていきます
<KOKORO Magic “A to Z”>
『夢見てA to Z 楽しく遊ぼうA to Z』
A to Zとは「すべてを網羅する」という意味合いの言葉。
この言葉を「朝から夜までの一日のすべて」と置き換えたら、転じて“毎日”とも表現できなくはないかなと思います
「遊ぼう」という歌詞は未熟DREAMERや冒険TypeA,B,C!!などにも出てくるように、Aqoursを象徴する歌詞のひとつだと思います。
<Fantastic Departure!>
この楽曲は衣装からわかるように『smile smile ship Start!』との物語性が深いですよね。未体験からみていくと水平線の彼方へと冒険に出発するAqoursを描いてる感じ。
Fantastic Departure!が“夜”であればsmile smile ship Start!は“朝”です
個人的には未体験HORIZONが夕日で、Fantastic Departure!で夜になり、smile smile ship Start!で“夜明け”を迎えるという時間の流れを描いているような気がします。
<Future flight>
『Hello! New world!』
『“国境”を越え海を越え』
でてきましたね、ひとつめの境界線(国境)。
<smile smile ship Start!>
『毎日“生まれ変わる青い空”は』
『伝われば“ココロ重なっていく” 揺られて“ひとつになりたい”』
生まれ変わる青い空 も、海から昇り沈む太陽、朝と夜を歌った歌詞と同じく時の流れを表していますね
<心の羽よ君へ飛んでけ!>
『真っ青だったこの空は ゆっくり夕焼けに染まる 太陽が沈むそのとき』
『“夜のとばり”』
『“空と海の境界”に語ろう』『空と海の境界の“夜明け”』
こちらも青空→夕焼け→夜の帳と時の流れを歌っていますし、なにより今度ははっきりと「境界」が登場しました。
…もっと細かくみていけばまだありますが、9人楽曲の中から摘むならだいたいこんなところだと思います。
この機会に改めて歌詞をじっくりと読みながら曲を聴きましたけど、やっぱり畑亜貴の詞はたまんないですね。なんか安心感がすごい
さてさて、このキーワードたちを並べてみると、
・境界線
・海と空,太陽
・朝と夜(時の流れ)
・毎日(朝と夜を繰り返す)=円
・交わる、重なる
これまでAqours楽曲の中にこれらの歌詞は普通に何回か出てきたと思いますけど、未体験HORIZONからは特に「海と空」「時の流れ」を強くイメージさせる楽曲が多いと思ってます。
Aqoursを象徴させる海と空はもちろんのこと、この「時の流れ」は、常に変化していく世界の中でAqoursはいつだって歩みを止めない挑戦者だということに改めて気づかせてくれます。
それに、Aqoursに会えない日々が続く中であっても、前へ前へと進んで行く彼女たちから一緒に進もう!とか、遊ぼうよ!と歌ってくれていることに救われているなーとも感じました。
6thライブの核心となるKU-RU-KU-RU Cruller!
では最後に、今回の6thライブのタイトルにもなっている楽曲、KU-RU-KU-RU Cruller!の歌詞をさきほどのキーワードを思い浮かべながらみてみます
『空はつながってるよ 海もつながってるよ』
『重なった世界で 夢よまわれ…まわれ!』
『いつだって繋がる場所がある 心から心へと 繋がる音は消えないよ』
『これだけは変わらない』
『ずっとずっと遊んでたい』
これもうほとんど全部歌ってて笑えるレベルですね
うまいことこの曲に集約されているなと感心しちゃった
歌詞の通り海と空、このふたつの境界線の先にひろがる世界が4公演でひとつに交わるのが今回の6thライブだと思います。
6thライブのキービジュアルも海から見た景色と、空からみた景色の対比になっているし、遊戯王の融合みたいな感じになっているし、もしかしたらひとつになった世界=追加公演?ワンチャン??とかあっても面白いなとか勝手に淡い期待を抱いているんですが。
それはともかくとして空と海が重なった世界、それはきっとみんなにとっての夢のステージだと思います。
刻々と流れていく日々の中で、Aqoursはここでも常に繋がっていることを歌ってくれてますよね
Aqoursにとってもみんなとの繋がりを一番感じられるのがライブなんだと思います。まだ声も出せない状況ではあるけど、キャストのみなさんもみんなの楽しい気持ちはちゃんと伝わっているとも言ってくれているし、はじめは5大ドームツアーが開催される予定だったのが、気づけば多くの時間が経ってしまったけど、この困難でもAqoursは負けるもんかと、挑戦し続けてます。
そんなAqoursだからこそ、今伝えたいことはきっと当初から変わってきてるはず
それを真正面から受け取ってもう一度Aqoursと繋がる場所をみんなで作っていきたいものです。そしてこのライブをきっかけに、Aqoursにとってもみんなにとっても新しい夜明けになることを願っています
正直、妄想も交えて書いてきたこれも果たして正解なのかどうかはわかりません
でもあのラブライブ!が何の捻りもなしにライブなんてやってこないから、きっと大きなメッセージをこのライブでぶつけてくると思ってます。
もしこれみて少しでも6thライブが楽しみになってくれたら嬉しいです