サンシャイン2期6話感想
こんにちは、みやです。
TVアニメ2期もそろそろ折り返し地点までやってきましたね。
第6話。ここまで心を揺さぶられる作品があるのかと思わせるような内容でした
リアルタイムで視聴しているとき正直声にでてしまいそうなくらい、ある意味歯を食いしばるように見ていました。本当にそれくらい大きな意味を持つ回でした。
今まで、どこまでも駄文で脈絡もなくマイペースで感想をここに書いてきましたが、6話にして頭の中を整理しながら文章にするという作業を感情が全て吹き飛ばしてしまうような感覚になりながらも、今こうやってカタカタやってます
物語はついに地区予選大会の会場が発表されるところからスタートしましたね
会場は前回大会と同じ場所です。
一方、学校の入学希望者は現在57名。約束の期限まで残り1ヶ月もありません。
地区予選大会が実質のラストチャンスです
沼津での練習中、ラブライブで全国大会出場が有力視されているグループのニュースを曜が見つけますが、そこにはSaint SnowやAqoursの名前が。
Aqoursのコメントには「今後の成長に期待したい。」とのひとことがありました。
「期待…」
千歌は静かにつぶやきますが、この期待という言葉は1期でも出てきましたね。
しかも今度は浦女の生徒たちだけでなく、大勢の人がAqoursに注目している、ということです。
千歌たち次第で入学希望者を一気に増加させるチャンスでもあるわけですが、それだけ地区予選が重大であることが伝わってきますよね
この後、善子がいつものように造作もないと振りまきますが、前回の物語を象徴するかのように梨子も善子に乗っかります
ここ、普通にギャグパートですが梨子がこんな前向きな発言するのってある意味成長でですよね。しかもめっちゃノリノリです。かわいいぞリリー。
それと、今回の地区予選は投票システムにより生徒数の少ない浦女は圧倒的に不利というビハインドの状態で挑まなくてはならないことも明かされました
その日の夜、果南は前回から大事そうに抱えていた1冊のノートを手にしますが表情は暗く、重いものでしたね
「懐かしい…まだ持ってたんだ、それ」
「まさか、やるなんて言うんじゃないよね?」
「状況はわかっているでしょ? それに賭けるしかない。私、あの頃の気持ちと変わってないよ」
どうやらこのノートには2年前に3年生がAqoursとして活動していたときに使っていたダンスフォーメーションが描かれているのですが、果南は過去に鞠莉を怪我させてしまったことを悔み、そんな無茶を今度は千歌たちに押し付けるわけにはいかないと言い放ちます。
新Aqoursとしてメンバーになったものの、果南の中では未だに向き合えない過去があることがはっきりしましたし、果南の持つ、誰かを大切に思う強い気持ちもこのシーンで読み取ることができますね
「否定しないで。あの頃のことを。」
「私にとってはとても大切な思い出。だからこそ、やり遂げたい。あのとき夢見た、私たちのAqoursを完成させたい!」
このセリフ、鞠莉だからこそ言えることだよなぁと思いました
あの日起こったことが鞠莉と果南たちがすれ違ってしまった要因の一つにもなった出来事なのですが、それがあったからこそ今の関係がありAqoursがあるんですよね。
辛い現実でしたが、それを経てようやく手に入れたこの繋がりを鞠莉は大切にしたいんじゃないかと思いました。
過去に起こってしまったことから目を背けるのではなく、それを受け止め一歩踏み出すことで、あのとき求めていた自分たちの輝く姿が見つかるんです。
果南が鞠莉を大切に思うのと同じくらい鞠莉自身も果南のことが大切だから、過去の自分を責めてほしくないんじゃないのかなと。
だからこそ、鞠莉はこのノートを無駄にすることができなかったんです。「投げ捨てて」しまってはいけない、忘れてはいけない、今のAqoursと3年生たちのAqoursを繋ぐ鍵でありバトンなんだと感じました。
聖良との通話を経て、千歌は“Aqoursらしさ”を形にしたいとメンバーに打ち明けましたね。
そこでダイヤと鞠莉が例のフォーメーションの話を切り出します
千歌はその話を聞いて教えてほしいとお願いしますが、果南は賛成できない様子。
「でも、それをやろうとして鞠莉は足を痛めた。それに、みんなの負担も大きいの。」
「今そこまでしてやる意味はあるの?」
「なんで? 果南ちゃん、今そこまでしなくていつするの?」
「最初に約束したよね? 精一杯足掻こうよ! ラブライブ!はすぐそこなんだよ!?」
「今こそ足掻いて、やれることはぜんぶやりたいんだよ!!」
果南の手を握る千歌。
このシーンの伊波さんの演技が光ります。
すごい、伝わってくるんですよね。千歌の心情が
微妙に声が上ずっていて、言葉と言葉の間の取り方、少し早口っぽく話すところが千歌の言ったAqoursらしさを形にできるかもしれない期待と、これを逃したくない必死さをこれでもかと表現していて、個人的にとても好きなシーンです
千歌の言葉を聞き、危険と判断すれば止めるという条件付きでノートを渡す果南ですが、千歌は大きく頷きます。
そして始まった猛練習。ボロボロになりながらも何度も挑戦する千歌。
曜たちに心配されながらも、諦める様子はありません。
「私ね、一番最初にここで歌ったときに思ったの。みんなが居なければ何もできなかったって。ラブライブ地区大会の時も、この前の予備予選の時も、みんなが一緒だったから頑張れた。」
「学校のみんなにも、町の人たちにも助けてもらって。…だから、ひとつくらい恩返ししたい。」
ここで千歌の思いが明かされました。みんながいなければ何もできない、自分はたくさんの人に助けてもらったと言う千歌。
このときの千歌の心情はどうなっていたんでしょうか?
恐らく、もがいてるんじゃないかと思いました
この時点ではできないことの不安感よりも答えを掴めるかもしれないチャンスと期待感で自信を奮い立たせているように感じました。しかし心の中ではみんなに助けてもらった自分が今度はみんなの期待に応えたいという気持ちが入り混じった状態なのかなと。
これが千歌の言う恩返しの形なんじゃないかと思いました。
期待したい自分と期待される自分。言葉は同じでも捉え方では二つの意味になるのかもしれません
その後も頑張って練習に励みます。
千歌の練習を見守る曜、梨子、果南の3人ですが曜と梨子は心配そうな様子。
果南は止めたら?と言いますが、言いだせない二人。
梨子は果南に言います。
「千歌ちゃん、普通怪獣だったんです。」
「怪獣?」
「普通怪獣ちかちー。何でも普通で、いつもキラキラ輝いてる光を遠くから眺めてて。本当はすごい力があるのに…」
「自分は普通だって、いつも一歩退いて。」
「だから、自分の力で何とかしたいって思ってる。ただ見ているんじゃなくて、自分の手で。」
普通怪獣「だった」と梨子は言ってますね。過去形。
てことは、今はもう普通怪獣じゃないということになりますよね
千歌の持つ大きな力を一番に目の当たりにしてきた梨子と曜だからこそ言える過去形
本人は気付いていませんが、二人にとって千歌は既に「普通」の殻を破っているんです。
千歌のことを良く知る果南は「怪獣?」と聞き返します。「普通」というワードを出していません。これもポイントですよね
この手伸ばす千歌のシーンやセリフは本当にいろんな解釈が含まれていますね
この言葉を聞いて、果南は明日の朝までにできなければ諦めてと言います。
強く拳を握る千歌。できない悔しさと期待に応えられない不安感が押し寄せているように見えましたね。
諦めず夜中になっても必死に練習を続けますが、あと少しというところで上手くいかない千歌。
「あー、もう!!」
「どこが駄目なんだろう、私…」
できない自分自身を責める千歌。
「焦らないで。力を抜いて、練習通りに。」
「できるよ。絶対できる!」
「頑張って!」
「見てるから」
曜と梨子が千歌を励まします。
さらに1年生組からも応援され、千歌は再挑戦しますがまたしても上手くいかず。
「なんでだろう… なんでできないんだろう… 梨子ちゃんも、曜ちゃんも、みんな、こんなに応援してくれているのに。」
「嫌だ。 …嫌だよ! 私、なにもしてないのに!なにもできてないのに!!」
できないこと。みんなの応援に応えられない自分に千歌は歯を食いしばりながらこう言いましたね。腕で目元が見えませんが自分はこのときの千歌は涙を流す寸前だったと思います。
1話で奇跡を起こすまで絶対に泣かないと決めた千歌ですが、ついに挫けそうになり涙を流しそうになりますが、ここでそれを止めたのは曜と梨子の言葉でした。
「いまのAqoursができたのは、誰のおかげ? 最初にやろうって言ったのは誰?」
「それは…」
「千歌ちゃんがいたから私は、スクールアイドルを始めた。」
「私もそう。みんなだってそう。」
「他の誰でも、いまのAqoursは作れなかった。」
「千歌ちゃんが居たから、いまのAqoursがあるんだよ。そのことは、忘れないで」
「自分のことを普通だって思ってる人が、諦めずに挑み続ける。それができるって、凄いことよ! 凄い勇気が要ると思う!」
「そんな千歌ちゃんだから、みんな頑張ろうって思える。Aqoursをやってみようって、思えたんだよ!」
「恩返しだなんて思わないで。みんなワクワクしてるんだよ! 千歌ちゃんと一緒に、自分たちだけの輝きを、見つけられるのを。」
ここから最後まで6話最大の見どころであり怒涛の展開です。
正直、全シーンとセリフをピックアップしたいくらいです。
まず、自分がずっと思っていた2期では曜と梨子が千歌を支えたり背中を押して引っ張っていく描写が見たいという願いをこの回でも見せてくれました。
(今だから言えますが次の回でも見れましたね)
いまのAqoursを作り上げたには間違いなく千歌です。曜や梨子も、1年生や3年生たちを引き寄せたのは全て千歌の言葉や行動でした。
そもそも、「いまのみんながあるのは自分のおかげだ。エッヘン」なんてことを言える人間なんてそうは居ないんですよね。ましてや自分のことを普通だなんて言っている人間なら尚更です。
自分の持っている力の大きさに気付くの自身からではなく周りの人間からです。
普通という殻を被ってしまった千歌がそれを脱ぎ捨てるきっかけをくれたのは一番近くにいた曜と梨子の言葉と、それを同じように信じている仲間が居たからでした
そして頑張って練習しているのは千歌だけじゃないんです。善子の腕には湿布が貼ってあったりと、みんな猛練習しているとわかる描写もたまらないですよね
「千歌、時間だよ! 準備はいい?」
千歌は大きく頷き、走りだします。
夜明け。太陽が顔を出しますが、この描写は2期1話と全く同じですね。
Aqoursがみんな一丸となり再び立ち上がるときに必ず太陽が彼女たちを照らしだします。
最後に笑顔を見せて果南は言います。
ここ、笑顔なんですよ… やられました。
あれだけ反対したり心配していた果南が笑って千歌を待っているんです
やはり鞠莉の言っていたように果南も千歌なら必ずやってのけると信じていたんです
みんなの言葉を聞いて、そして昔から千歌のことを見てきた果南は信じることができた。だからこそ笑顔で待っていられたんです
ずっと過去の事で悩んでいた果南。危険を伴うパフォーマンスやフォーメーションを千歌たちに押し付けてしまっているのではないかという気持ちが果南の中で残っていましたが、旧Aqoursの思いが千歌たちに託され、それを成功させたことで果南自身もきちんと過去の出来事と向き合うことができたからこそ、
「ありがとう。千歌」
と言えたんです。
そして挿入歌。「MIRACLE WAVE」。
千歌の練習していたのはロンダートからのバク転でしたね。
この曲もいろいろと思うところはありますが、ここでは割愛。
伊波さんがいってたように3rdライブでびっくりさせられるかもしれないですね…
披露後、千歌は言います。
「私たち9人が見たこと、心を動かされたこと、目指したいこと。その素直な気持ちの中に輝きはきっとある!」
「みんな信じてくれて、ありがとう!」
もう、最後のこの言葉でまたやられました。
千歌は普通であった自分が感じていた、こうなりたいという素直な気持ちの中に目指す輝きはあると気付きます。
それは9人全員が持ってる輝きなんですね。
初見のとき、ずっと暗い表情が続いていたので千歌の元気なこの笑顔が見れて嬉しかったですね!
…途中から泣きながら見ていたのは内緒ですw
さて、第6話。本当に最高の回でした。
この記事書くのに見直す度に毎回涙を浮かべていたのでめちゃくちゃ体力使いましたw
ぶっちゃけ6話でここまで泣かされるなんて全然思ってなかったんですけど、一気に物語が加速したような感覚もありました。
7話も視聴済みなので言えますが、かなり大きく進みましたよねー
残り約半分。Aqoursの物語はどうなるのか。最後までしっかり見届けたいですね。