みやのひとりごと

すきなことをまったりと。

#18 大崎甘奈は今、『大崎甘奈』になる。

4月頃、世間は自粛ムード真っ只中だった。

家に居る休日が増えたので、テキトーにYouTubeで動画を見ていたら観たことないのにおすすめ欄にVTuberの動画がでてきた。

 

サムネには可愛らしいキャラが映っていた。タイトルを見てみるとそこには「シャニマス」の文字が。

 

『そういえば、ギルキスを応援しにバンナムフェスいったときも出てたよなぁ』と思った僕は、軽くシャニマスを調べてみた

 

で、そのときは暇つぶしになれば思って軽い気持ちでプレイすることに。

 

あれから約4ヶ月。

 

 

 

…ハマってしまった。

 

 

キャラは可愛らしいし個性もあって曲もイイ。

 

 

普段よく話すオタクと(自分は詳しくないけど)たまにアイドルコンテンツの話をすることもあってか、どことなく興味のあった自分はズブズブと落ちていった

片足さえ突っ込んでしまえば、あとは自然に身を任せて沈んでいけばいいだけなので早かったなぁ~

 

これまで全力で追いかけてきた唯一の作品がラブライブ!だけだったから、アイマスは全然詳しくないし大昔にアニメを見た程度。

もちろんライブにも行ったこともなければ映像も観たことない。でも去年のアニサマで「青い鳥」が聴けたことはマジでビビったよね

 

今は始めたばっかなのでコンテンツとして語れるものはまだないけど、世の中のプロデューサー(以下P)という方たちは推し…もとい「担当」を心からプロデュースしてその子の魅力を大いに語って『よろしくお願いします。』と言うのがひとつの姿だということなので、今回はシャニマスに登場するアイドルの1人、大崎甘奈について語りたい。

 

 

大崎甘奈は、“いま”を生きるアイドル

 

さて、まず最初に言うなれば甘奈は「リアル」を上手く体現したアイドルだと思う。

 

この「リアル」というのは、ステージやファンの前でキラキラとした姿を見せるのがアイドルであるとするなら、その裏に隠された“一人の少女”を上手くもむず痒く描いているところ。

現実という意味合いでの「リアル」ではなく、彼女の抱く感情や言葉に対して「そういうふうに思っちゃうよね」っていう共感に似た方向でリアリティを感じさせてくれるまさに僕好みな子でした。

 

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大崎姉妹の双子の妹。誰とでも分け隔てなく接する天真爛漫なギャル。今しかできないことを全力で楽しみたい今ドキの女の子。高校2年生。(公式HPより)

上のプロフィールの通り、甘奈には双子の姉の“甜花”がいて、明るく元気な甘奈とは対称に甜花は人見知りで内気なインドアタイプ。

この大崎姉妹を中心とした3人組ユニット「アルストロメリア」に所属している。

 

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キャッチコピーは「花ざかり、私達の幸福論」

ポップでハッピーな3人組アイドルユニット。アルストロメリア花言葉「未来への憧れ」を胸に抱き、今日もシアワセなパフォーマンスで会場に笑顔を咲かせます!(公式HPより)

 

甘奈はギャルというように紹介されいるけど、実際は面倒見がよくて社交性もあり、勉強も自分で細かくスケジュールを立ててできるような真面目な性格をしている。

加えて、だいたいのことは練習さえすればそこそこ上手くこなせる子だ。

決してけばけばしいわけじゃなく、ファッションやショッピングが好きなプロフィール通りの「今ドキの女の子」。

だがこの「今ドキの女の子」という要素が良くも悪くも彼女を表す的確な表現だということに後に気づくことになったのだ

 

僕は甘奈の『今しかできないことを全力で楽しみたい』という一文から彼女に興味を持つことに。

オーディションでPから志望理由を質問された際に「甜花と一緒にキラキラと輝きたい」と答えたことが決め手だった。

 

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もうこの言葉を聞いて決心したよね。その手のセリフは効くから…

今しかできないことを精一杯楽しむ。大好きな姉と一緒にキラキラ輝きたい…

だったらその夢を叶えてあげようじゃないかと意気込むみやP。

 

 

アイドルを始めた甘奈に足りないもの

 

では、甘奈のパーソナルな部分をもう少し深く紹介したい。

 

甘奈は甜花のこと超がつくレベルで慕っていて、お仕事中に急に甜花のことを気にしだして集中を切らしたり、アイドルをやっていく中で甜花が自分から離れていってしまうのではなかと不安になるなど、常に行動や思考の中に甜花という存在がある程だ。

 

彼女をプロデュースしていて何度も思ったのは甘奈はとても「不安定」であること。

このキャラ設定自体は「仲の良い姉妹」ということなのかもしれないが、あまりにも甜花に、極端な言い方をすれば「第三者」に依存しすぎている部分がある。

 

甘奈は自分自身のことを多くは語らない。

そして悩みがあったとしても誰かに打ち明けることをしない子なのだ。

それは大好きなお姉ちゃんのことを自分が支えてあげなくちゃという考えが幼い頃からずっとあるから。

それは甘奈のすごく良いところだけど、彼女が「アイドル」であることでは話は別になる。

 

甜花と一緒にアイドルをやりたいという夢があるのはわかるのだが、その中で甘奈自身が アイドルをやっていくうえで「自分はこうだ」というような行動や考えの芯にあたる部分がなかなか見えてこないところが彼女の未熟さであり、最大の問題点になっていたのだ

 

故に少しでも壁にぶつかると簡単に悩み込んだり迷ったりしてしまう。

 

甘奈は度々「甘奈、どうかな?」とPに問いかける描写が描かれている。

これは「ちゃんとアイドルできてる?」っていうすごく曖昧な問いかけなのだけど、この発言の裏にあるのは、そもそも「上手くやろう」としている時点で誰かが求めるものに対して「対応」しようとしているだけなのだ。そこに甘奈自身が本気でアイドルをやりたいと思う意思があったとしても、甘奈はそれをオープンにはしてくれなかった。

 

アイマスシリーズに詳しくない自分が言うのも何だが、この作品において彼女たちは「お仕事」としてアイドルをやっているわけであって楽しい部活動ではない。

本編でPが甘奈の仕事に対する向き合い方について『楽しい放課後のよう』というようなセリフがあるのだが、まさしくこれだ。

 

しかし、そういった未熟さがあるとはいえ、甘奈は本当に明るくてお姉ちゃんっ子な可愛らしい女の子だ。それだけ彼女がこれからアイドルを始めてどう成長していくが本当に楽しみでもあった。

 

やがて仕事やライブをやっていく中で少しずつ甘奈にも変化が訪れる。

 

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甘奈に芽生えた「自分も頑張りたい」という気持ち。

この後に『今はアイドルになって良かったって、心の底から思ってるんだよ』というセリフがあって、おじさんすごく嬉しかった…

 

まだほんの少しだけど、甘奈にも目指すものが生まれたのだ。

 

と、WING編(デビューから大きな大会で優勝するまでを描いたシナリオ)での物語はここまで。ほんとここまでならめでたしめでたし、

 

 

 

だったんだけどなぁ…

 

 

WING編から繋がる形でこの他にユニット別に焦点を当てた<ファン感謝祭編>と、個人に焦点を当てた<G.R.A.D.編>が存在します。

 

続いてこの残りふたつのシナリオ沿いながら僕の惹かれた理由を話していきます。

 

甘奈にとってのハッピーエンドとは。

 

ユニットに焦点を当てて描かれるファン感謝祭編ではアルストロメリアとしてどんなステージにするかを甘奈たちは考える。

 

3人が決めたステージのテーマは「ハッピーエンド」。

甜花や千雪は初めてのユニットでのステージ作りのために、不安を抱きながらもハッピーエンドが待つ未来に向けて努力を重ねていくわけだが、甘奈の望むハッピーエンドは大好きなアルストロメリアと一緒にアイドルを続けていく今この時点で既に叶ってしまっていたのだ。

 

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変わりたいと願う甜花

 

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一方、変わらないことを願う甘奈。

 

楽しい時間が一生続いてほしいなんて、誰だってそう思って当然だと思うし、もし自分だったらって考えると甘奈のこの気持ちは痛いほどわかる。

 

変わりたいと願うことは何も悪くないし、むしろ素晴らしいこと。

じゃあ、変わらないことを願うのは悪なのか?ダメなことなのか?

 

それを善か悪かで答えを出すなんて無粋だし、どちらか片方を正解にしてしまってはアルストロメリアの言う「私達の幸福論」ではなくなってしまう。

 

だが、そんな甘奈の悩みに反して甜花と千雪はアイドルとしてどんどん成長していく。その姿を間近で見ていた甘奈の不安は最悪の形で膨らんでいってしまうのだ。

 

今のままで居たい本心とは裏腹に、自分だけが取り残されていく感覚に陥った甘奈は板挟みになるのだが、Pからの「不安でも確かに信じられるものをがあるはずだ」という言葉に背中を押されて彼女は決意する。

 

甘奈にとってどんなときでも確かに信じられるものは、アルストロメリアの存在だった。

だから甘奈は想いのすべてを吐き出し、アルストロメリアの3人は共に悩んで、答えを出し合うことに。

 

千雪さんと甜花ちゃんは変わろうとしている。本当に未来を見ているんだなぁって

 

甘奈が思い描く未来ってね、いつまでも今が続けばいいなってことだったの。

ふたりと一緒にいたい。今が幸せで、これ以上のことを望んでない

だけど、それじゃダメ、甘奈も変わらなくちゃって気持ちと

変わりたくない、変わるのが怖いって気持ちでぐちゃぐちゃになって…

 

ふたりと違うんだってバレたら甘奈だけ置いてかれちゃうような気がして…

 

これまで「仲良し3人組ユニット」だったアルストロメリアがより深い絆で結ばれていく。この瞬間をP目線として見ていることに気づいた僕はアイマスの持つ面白さにここで改めて触れた気がします。

 

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ここで真っ先に甜花がテーマを変えることを言うの、

やっぱりちゃんとお姉ちゃんなんだなぁと思えてとても好き。

 

甘奈の気持ちを知った2人はテーマを変えるという答えを出す。それは『私たちの未来』。

それぞれの思い描く幸福は違っていたとしても、アルストロメリアとして3人が描く未来にあるものは、これまで変わらないステージで笑顔を届けるという答えだった。

 

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これからも変わらずに笑顔を届けることがアルストロメリアにとっての本当の『ハッピーエンド』。王道とも言えるけどめっちゃ良いよね

 

いっぱい悩んで、壁にぶつかったときは仲間と手を取り合う。

一生懸命に頑張る姿をステージの上だけじゃない舞台裏からみることで感情移入して、そんな子たちが大舞台で彼女たちはキラキラと輝く姿で笑顔に幸せを感じる…。

作品は違えど僕が好きになったものがここにも確かにあったことを知れたのは嬉しいもんですね

 

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少しずつでいいから自分のペースで変わっていくこと。今の甘奈ならアルストロメリアと一緒なら未来に対して臆病にならないはずです。

 

ここまでがファン感謝祭編の甘奈コミュですが、やっぱり担当のアイドルが思い悩んでいる姿をみるのは胸が痛かった…

次のG.R.A.D.編ではもう少し彼女のキラキラしているところが見られるかなーと期待していたみやPに突き付けられたのはもっと重い現実だった。

 

 

そして、彼女は輝きだす。

 

G.R.A.D.編は個人戦のライブに出場するシナリオで、甘奈個人にスポットを当てた内容になっている。

トレーナーからは「アルストロメリアじゃない甘奈をファンに見せてほしい」と言われるのだが、ファン感謝祭編ではアルストロメリアで居られることで頑張れた甘奈にとって個人の魅力を武器にして挑むステージは不安でしかなかった。

 

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アルストロメリアで居られることが心の支えになっていた甘奈に突き付けられた新たな壁。

 

不安、というよりもどうしたらいいのかさえわからない状況。甜花と千雪の3人が居たから頑張れてこられた甘奈にとって、自分だけの力で作るステージがどれだけ大変なことかはWING編からプロデュースしてきたPならわかるだろう。

 

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もうこれ以上みんなに迷惑をかけたくない思いもあってか、甘奈は「いつもの甘奈」を演じようと必死になります。

 

この甘奈の異変を察知したPは甘奈に手を差し伸べようとするが、甘奈はひたすら本音を隠し通そうする。

 

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正直キツかった。

 

G.R.A.D.編はPと甘奈の関係性が大きく描かれているのだが、Pは甘奈の為を思って海外の有名ファッションブランドからのファッションショーの出演オファーをとってくる。

 

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甘奈のためを想うPと

 

 

 

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Pに本心を悟られないよう喜ぶフリをする甘奈。この2人のすれ違いは本当に心が重かった…


最初に甘奈のことを「不安定」と表現した理由はこういったところにある。

一見、明るくて社交的に見えるが、蓋を開けてみれば自分にとって安心できるものが無くなってしまったり、どうしていいかわからない壁を前にすると途端に弱気になってしまう。

 

悩みを抱えているのにそれを表に出さず「いつもの甘奈」を演じようとする。

心の中は不安で押し潰されそうになっているのに、彼女はその場凌ぎの笑顔しかみせてくれない

 

甘奈の明らかに不安そうな様子にPは甘奈の本心に向き合う。

 

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自分のことを無責任だと言う甘奈。昔のように楽しむだけでアイドルをやっているわけじゃないことが伺えますね。そう言い切れるくらいアイドルに対して一生懸命に向き合おうとしてるのは大きな成長だと思いました。

 

1人で仕事をする覚悟がないのに、ちゃんとできるフリをしていたこと。

それがみんなに対する嘘のように負い目を感じていた甘奈。

そのことが辛くても、平静を装おうとしてきたことを彼女は「ずるばっかりしてきた」と言うのだ。

ずるをしてしまったのは、みんなから嫌われたくなかったから。

 

つまり、みんなの求める「大崎甘奈」のままで居ようとしていたのだ。

 

ここら辺はホント人間臭いなと思った。

若干17歳の女の子がこういったことで悩むのはよくあることなのだろう。

 

甘奈のような明るくて可愛い子はクラスの中でも人気者だから、当然友だちもたくさんいるだろう。

 

今しかできないことだからと言い切るくらい、彼女にとって今自分の手にあるものを大切にしようと思う子なのだ。 

誰でも大切なものは手放したくないもの。

ましてやSNSやネットが主流で、流行も関心も次々と移り変わっていく世界においてどんな高校生だって「今」がすべてなのだ。

なぜなら甘奈は「今ドキの女の子」だから。

 

未来のことよりも今、目の前にあるものをずっと大切にしていたい。

そんな想いがあったからこそ、これまでの甘奈の考え方があったのだと思う

 

ここら辺は上手く「リアル」を表現していると感じた。

今の時代だからこそ描けるシナリオだとつくづく関心する。

 

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イケメンすぎるPのひと言。Pの言ってることと僕の抱いた感情は全く同じだった。

 

本音を打ち明けた甘奈と、それを全部受け止めて全力でプロデュースすることを約束するP。

G.R.A.D.決勝もいよいよ。

 

現在のシャニマスでは紹介した3つのシナリオがあるのだが、甘奈をプロデュースする中で、まさか3つのうち2つがこんなにも重くのしかかる内容だとは思ってもみなかった。

 

だが決勝前のコミュをみて、これまでの出来事を描かなければならなかった理由というのがようやくわかった。

 

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キャプ画じゃ伝わりづらいのが残念だけど、ここの演出がすごく好き。甘奈のセリフとは別に回想シーンっぽいのが動くんですけど、甘奈がこれまでの自分を受け止めた上で話しているような感覚になれます。

 

自分で言うのはちょっとなぁって感じだけど、

甘奈、大体のことは練習すればそこそこできちゃうでしょ?

 

いっつも、大体できちゃうから

めーっちゃ打ち込んで、打ち込んで、打ち込んで・・・

それでも、できない。越えられない

みたいなことが起きちゃったら、どうしようって

 

だからね、できるようになりたくて、死ぬ気で一生懸命頑張るとか、

そういうのも、やったことがなくて。

 

ちょっと頑張ればできる、知ってることの中で、ずっと…ずーっと、止まってた。

 

でもね、やってみようって思えたの。

 

 

冒頭で「練習すれば大体のことはそこそこできる」と紹介したのはこのセリフがあるからなのだが、練習すれば大体できるって普通に良いことだと思う。だが甘奈のこの器用貧乏なところが悪い方向で働いてしまったのだ。

 

大体できるからこそ、何かに本気で打ち込むことをしてこなかった。

なんとなく上手くいけば「こんなもんで良いんだ」となってしまうところが甘奈の物事に対する価値観にセーブをかけてしまっていた

 

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G.R.A.D.決勝前のコミュ。甘奈をプロデュースしていて一番好きなシーン

 

(中略)

そしたらね!あんなに避けてた死ぬ気が急に眩しく見えて

『ああ、ここが甘奈が死ぬ気で頑張るところなんだなぁ』って、思えちゃったの

 

『甘奈は、アルストロメリアでいたいから』

 

甘奈はアイドルを始めたことで、アルストロメリアでいられたことで、Pと出会えたことでようやく、このどれだけ打ち込んでも越えられない壁を前に死ぬ気で頑張れるときが来たのだ。

何かに対して本気で向き合うことで世界はこんなにも素晴らしいことで溢れていると言わんばかりの「甘奈の心の変化」がここにめちゃくちゃ表れている。

 

もしかしたら、甘奈にとってアルストロメリアは「変わらない自分を受け入れてくる場所」だったのかもしれない。

だが、G.R.A.D.はユニットに頼らない個人戦。一人で立つステージだ。

これまでの「誰かが求める甘奈」から甘奈自身が「甘奈が甘奈であるために」変わるときがついに来たのだ。

これからも大好きなアルストロメリアでいるために。

 

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初プレイ時、めちゃくちゃ泣いた…。今の甘奈は最高に輝いてみえた

 

甘奈、今回のファッションショーに懸けてみたの。

『精一杯頑張ります』って言うだけじゃなくて、

自信を持って、責任を持って、臨めるまで

 

いつもよりもっともっと、頑張ったの。

すごくすごく、楽しくて

 

(中略)

 

それでね、本当の本当に本気の甘奈は、

きっと今日のステージで何かが変わるって思ってるんだ

 

このファッションショーを成功させて、

『お洋服の分野は、甜花ちゃんや千雪さんにも譲らないんだから☆』って、

そうやって、言えるようになるって。

 

一瞬だって目が離せないくらいのステージになるように、甘奈、成長してみせるから

 

これまでたくさん悩んで、迷って、ずっと自分の気持ちを隠しながら頑張ってきた甘奈がやっとみつけた答え。

誰かから見られていた大崎甘奈から、本当の『大崎甘奈』になった瞬間

 

甘奈の弱い部分を見ちゃったから、甘の成長に心が大きく揺さぶられた。

 

これからも大好きな甜花とアイドルでいること。

アルストロメリアとしてこれからもたくさんの人に幸せを届けること。

誰にも譲らないと自信を持って言える「好きなこと」

 

今の甘奈には、もう迷いはない。

1人のアイドル「大崎甘奈」として、これまで目を背けてきた大きな壁を乗り越えて輝きに向かって大きな一歩を歩みだそうとする瞬間を僕はPに重ねて見ていた。

 

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これもキャプじゃ伝わらないけど、ここの「オッケー!」の言い方がめちゃくちゃ好き。

不安がありつつも覚悟を決めた様子が声色だけでリアルに伝わってくる。やっぱ声優さんってすげー



『甘奈、今をサイコーに楽しんでくる☆』

 

そう言って甘奈は「変わるために」大舞台へと羽ばたくのだった。

ステージへ駆けていく小さい背中を見つめるPはこんな気持ちなのか、と考えながら見ていた時に思ったのが、これがアイマスシリーズにおける「自分自身とPを重ねてアイドルを見ている」ということなのかと不思議な気持ちになりながらも、どこか嬉しさを感じたのだった。

 

甘奈はまだアイドルとして開花の時を迎えたばかり。

ようやく甘奈だけの輝きを見つけられるところまで来られたんだ

 

シャニマスを知ってからまだ間もないが、僕はこれから彼女がどんな色を見せてくれるのかをしっかりとこの目で見届けたい。