ひとりごと#11「雨が降れば花が開いて虹ができるよなぁ」
こんにちは。そうです、シェフのみやです。
6月にAqoursの5thライブがあるじゃないですか。
劇場版の曲がたくさん聴けそうでとても楽しみですけど、挿入歌以外にまだ披露されてない楽曲もいくつかありますね
そうです。BD特典のユニット曲と、セブンネットで購入できる学年曲ですけども、
その中から今回は『Marine Border Parasol』についてのお話をしたいなぁと思います
そうです、目次です。
で、結局自由ってどういうこと?
この曲のすべてがとにかく大好きで毎日のように聴いてますが、本当に良い曲ですよねぇこれ…
僕の大好きな2年生がたくさん詰まってます…!
最近、よくため息をつくようになったんですよ
仕事の疲れ?嫌な事があったから?
いえいえそんなんじゃなく、想いがどんどんこみ上げてきて胸がいっぱいに満たされたときに嬉しくなって出るため息です。
そういう経験ありませんか?劇場版見てると特になりますけれども!
この曲を初めて聴いたときTVアニメで描かれてきた2年生の、これまでのことを思い出したんです。
千歌から始まったAqoursがどんどん大きくなっていって、その中で描かれていた2年生3人の関係や成長。お互いのことを思いやり、時にはすれ違いそうになったこともありましたが手を取って、支え合って、想いを打ち明けてぎゅっと抱きしめ合いながら、最後には笑顔で駆け抜けてきましたよね
そんな2年生が歩んできた道から、ほんの少しだけ遠い方の明日を見たのがこの曲だと思います。そこにはこの3人だからこそ歌える言葉がありました。
今、ここにある時間は永遠じゃないことに気付きます。
出会いがあれば別れの時が来るのは避けることのできない現実です。誰しもが一度は経験することですよね…
自分達の過ごしてきた時間を「季節」って表現するのはラブライブ!シリーズ感がありますが、季節はほぼ永遠です。同じ周期で何度も繰り返されますが、今のこの時間が流れる季節が再び訪れる事はないですよね
今年の夏に海に行って、泳いだり水をかけあったり遊んで楽しかったなぁー!つっても、次の夏の同じ日は雨かもしれません。一緒に遊ぶ人も変わってるかもしれないし、見ている景色も違うかもしれない。
それは考えてみれば当たり前の事でも、なかなかそれに気付く事ってないなぁとも思います。
でも、それを強く考えてしまうのは今が最高に楽しいから。この時間が大切で、愛おしいから。
卒業生との別れが来る瞬間を見て、次は自分たちもそうなるというのは第2学年の宿命でもあります。寂しいかもしれないけど、それでも前に進まなければならないんですよね…
でもこの曲は、そんな現実から目を背けることもなく、弱音とかを吐くこともなく、笑って「きっとまた会える」って信じて、今より先を見ようとしているのはとても成長を感じますよね
2年生の新しい一歩にむけた想いと、これまで過ごしてきた季節を思い浮かべつつ歌う3人の姿を想像しながら聴いてると、
「寂しいかもしれないけど頑張れ!」って見守りたくなるし、「なんだか大人になったなぁ…」と親目線みたいになったりもするし、彼女たちが過ごしてきた時間がどれだけ大切で楽しかったのか曲を通してものすごい伝わってくるんですよ…!
それでいて本当に楽しそうに笑ってんですよね、千歌たちは。
そう考えるともう、本当に愛おしいです。聴くたびに胸がいっぱいになって、無理だなこれはってなるんですわ…
それでため息ついちゃんですよね…
とまぁ長い前置きはここら辺にしといて本題へ。
この曲のとある歌詞で気になったのが、
「岬へ飛んでくカモメ マリンカラーの絵になって 空にすーっと溶けちゃった 自由ってこういうコトさ」
というところ。
みなさんは“マリンカラーの絵”ってどんな絵だと思います?
で、この歌詞を見て「あぁー!確かに自由ってそういうことよね。わかるわかる!」ってなりました?
僕はならなかったです。で、結局“自由”ってどういうことなん?って思いました…笑
だから色々考えてみました。
これは人によっていろんな答えが出てきそうで面白そう
まず、マリンカラーの絵について。
これは“未来の自分”なんじゃないかって思います。
姿というより自分像というか、外観的なものじゃなくて精神的なイメージに近いかも…
カモメ(鳥)は空を自由に泳ぐことができますね。飛ぶ道も自分で選べます。
空を自由に飛ぶ鳥を、これから先の未来へと進んで行く自分に重ねたんじゃないかって思ったんです。進むべき道もなりたい自分も自由に選べる。
でも、そんな未来の自分の姿がどんなものなのか、まだはっきりとわからないところもあるんじゃないかなぁと。
今はまだ漠然としているけど、きっと未来の自分はもっと素敵な自分になっているはずだって。
はっきりとわからないから、空に溶けていって見えなくなっちゃったんです。
でもそこには必ずある!だから自由に、思うがままにまた進んでいくんだって思いました
それと、自由ってワードは1期12話でも出てきましたね。
「何も無いところを思い切り走ったこと。みんなの夢を叶えるために。自由に、まっすぐに!だから飛べたんだ!!」
どちらも千歌の言った台詞ですね。
自由というのは、誰かに決められたレールの上を走るのではなく、想いのままに走り続けること。たとえその先で離れ離れになっても、同じ空の中でまたひとつになれる。鞠莉の台詞にも同じようなものがありましたね
0を1にする為に、Aqours として進んでいくことを決めた12話と対比するとしたら、また新たなスタートをこれから始めていくことを歌った曲でもあるのでは?とも言える気がします
色のお話
ちょっと余談になりますが、曲名にあるマリンボーダーや先ほどのマリンカラーなど、この曲には色がでてきます。
これまで過ごしてきた思い出も町も変わらずに残っているけど、これから先、自分たちの新しい夢は形を変えたりしていくでしょうね。
「パラソル 海辺の道はいつも変わらないけれど 僕らの夢の色は変わってくと気がついた」
サビの歌詞ですがここ、“海辺の道”っていうのは間違いなく沼津の、内浦の町のことだと思うけど、これを言い換えると海辺の道は町の「景色」とも言えます。そう置き換えると、
「海辺の景 “色” はいつも変わらないけれど 僕らの夢の “色” は変わってくと気がついた」
っていうふうに変わらない色と変わっていく色のふたつの意味になるのが面白いですよね
先ほどと同じく1期12話で千歌は、
「私は私の景色を見つけます。自分だけの景色を探して走ります。」
と言ってました。こじつけと言われたらそれまでですけど、町も景色も変わらずに残っているけど、千歌たちをはじめ、みんなの夢は変わっていくんだと感じたんですね。
となると3人はこの先どんな景色を見ていくのかなぁ…って、ずっと側で見られたらなぁって少し切なくなっちゃいます
それに誰かに贈る曲であれば対象は2年生の3人だけにはなりませんからね。色々想像したり考えたりするほど曲の受け取り方も変わってくるのも良いですよね!
劇場版との繋がり
ここまで書いてきた文章の中で意図的に劇場版での言葉を引用してきたのは感じられたと思います。初めて視聴動画とジャケットを見たときに「今回の学年曲って劇場版と繋がってるんじゃね?」て思ったんですね。ヴェネツィアでゴンドラ乗ってるし。
でもいざ歌詞を見てみると間違いなく沼津の町で歌ったものだとわかって、あまり関係ないのかな?と疑問に思っていたんですけど、いざ劇場版を見終えた今では直接的な関わりは無くても、劇場版で千歌たちが出した答えに通ずる部分や描写はこの曲にもある気がします。
これまで過ごしてきた時間はずっと3人の中に残ってます。残っているから、
冷たい砂浜を歩いてると灼けるくらい暑かった日を懐かしむし
みら僕みたく裸足で砂浜を熱く駆け抜けたことを思い返し、
みんなでみた内浦からの水平線をもう一度見たいねって言うんです。
この曲でも、「全部残ってるんだよなぁ…」って気付くことができました。
出会いと別れを繰り返すことは、またひとつの新しい始まりとも言えます。
でもその始まりはゼロじゃなくて「別れ=終わり」ではないんですよね
もし次に会えるとしたら、それはどこでいつになるのか。
今はそれを知らなくてもいいし、知ることができなくてもいいんです
スクールアイドルAqoursとして3人を導いた潮風はそれを知っているんだから、またその風がみんなを導いてくれるかもしれないですからね
奇跡だよ!
では最後に、この曲において最も好きなところで最もこの曲の核となる部分のお話しますね
それはなんと言っても台詞です。もうこれが『Marine Border Parasol』の全てと言ってしまいたいくらいです…!!
曲中の台詞はキャストのアドリブだそうですよ。
つまり誰よりも長く、誰よりも近くでずっとキャラのことを見てきたキャストにしか表現できなかった用意された歌詞ではない“生の声”なんです
もうこの台詞に関して考察するのは無粋だと思ってます。だってこれが答えなんですもん
ぜひこの曲は目を閉じながら聴いてみてほしいなって思います。
TVアニメ、劇場版にライブ… これまでAqoursのことを見てきた人なら、聴いてたらきっとまぶたの裏には楽しそうに遊ぶ千歌たちの姿が浮かんでくるんじゃないかな?
「もう一回もう一回!」ってはしゃぐ千歌とか、物語の中で過ごしてきた時間をそのまま切り取ったような描写のある曲が好きで、聴いていると自分もその世界に入り込めた気がして楽しいんすよ…
いっぺん千歌たちの過ごしてきた日々を想像してみてください。
まだAqoursが3人だけしかいなかったときのこと、灼けるような暑い夏の日にみんなで汗をかいてたくさん練習したこと、9人になって、ラブライブ優勝を目指し、統廃合を阻止する為に足掻いてきた時間、浦女で過ごしてきた時間。授業中や休み時間、放課後… 彼女たちはどんな会話をして、どんな日常を過ごしてきたのか。
それら全部ひっくるめて、やっぱり楽しかったんだろうなって僕は思います。
この出会いが3人にとっては特別で、宝物なんだと思います。
そう想像しながら聴くと本当にやばいんですよこの曲…
もし千歌が東京でμ'sの輝きを目にしなかったら、自分は普通のままだってスクールアイドルを諦めていたら、
もし曜が千歌と一緒の学校がいいって浦女に入学していなかったら、一緒に夢中で何かをやりたかったけどそれが言えずに本音を隠したままでいたら、
もし梨子が海の音を聴くために内浦に越してこなかったら、心からスクールアイドルをやりたいと思わなかったら、
今の繋がりはなかったはずですもんね。
他の選択肢だったら海の音を3人で聴いて笑い合うこともなかったし、閉校祭で千歌と曜が、音楽室で曜と梨子が、砂浜で千歌と梨子が笑い合う姿を見ることができなかったんだって思うと、その姿を見ることができて本当に嬉しくて、笑顔の3人を見ることができて本当に良かったなって心から思えたんです。
だから千歌の「二人に出会えたことが奇跡だよ!」っていう言葉を聞けたときは嬉しくて嬉しくて涙が止まんなかったし、何ならこの文章を書いてるいま泣きそうですもん
ほんとに嬉しかった!!
大好きな2年生からこんな素敵な曲が聴けたんもんだから、もっと彼女たちのことを好きになれました
ライブではどんな演出になるのかも楽しみですね!泣かずにちゃんとステージの方見ていられるかなぁ... 笑
みなさんもこの曲めっちゃ良いのでたくさん聴いてくださいね!もう買えないのが残念すぎるのでセブンネットさん、再販をしてあげてください