#13 虹ヶ咲の推しが決まらない
スクスタがリリースされてから、自分の中で虹ヶ咲について少しずつ知ることができてきた今日この頃。主人公の「あなた」ちゃんを中心に個性的な虹ヶ咲の子たちがお互いに切磋琢磨している姿を見ていると、これも新しいラブライブ!シリーズの形であり、大きな挑戦だなぁって、今後の展開がすごく気になってきました。
これまで虹ヶ咲は活動媒体が電撃のようなネット媒体系やラジオ・ネット番組が大体を占めていたから、なかなか情報を集められていなかったり、生放送も全然見れていなかったりと軽く程度しか知れていなかったんですよね。
だからスクスタは虹ヶ咲について知れる大きなコンテンツになっているので、とても楽しいですね!
そんな中で前々から気になるキャラはいたんですけど、スクスタを始めてちょっと気になってきた子が一人いたので、今回はその子について
“これまで虹ヶ咲を全然追えていなかったオタクがスクスタをプレイして感じたこと”を前提としてお話していきます。
(スクスタのネタバレ要素あるので気を付けてね)
本題に入る前に、虹ヶ咲で「推し」と言える子はまだいないんですよ
気になる子はいるけど、その子を「推し」と言うには全然知れていないから「推し」と言うのはダメだ!っていう個人的な向き合い方なので、まだいません!ごめんなさい!
で、さっきから言っているスクスタを始めて気なったキャラっていうのが、
朝香果林ちゃんです。
まず最初に簡単にプロフィールをご紹介。
「虹ヶ咲学園3年生。高校生離れしたルックスとプロポーションを持ち、モデルを目指している。大人っぽい見た目とは裏腹に意外とピュアな一面も。」
公式HPではこう紹介されていますね。
初めてキャラデザとこのプロフィール文章を見たとき、「こういう系か~」とは思ってました。正直。
作品問わず、あまりお姉さん系キャラを好きになることってなくて、第一印象は「クールで大体のことを卒なくこなせるセクシーお姉さんキャラ」ってイメージで、ちょっと
自分とはかけ離れているなぁと感じてたんですよね…
加えて読者モデルもやっているなんて、ちょっととっつきにくいかな?とさえ思うこともありました。
それに1stアルバムの『Starlight』とか、セクシーな衣装に身を包み、イケイケのガッツリかっこいい系だったのでイメージ通りな曲だあ~って思ったのが当時持ってた“イメージ”を加速させてたのかもしれません。
そしてついにリリースされたスクスタ。
早速遊んでいたんですけど、ガチャをやったときに初めて虹ヶ咲のキャラで出たSRが果林ちゃんだったんです
戦力になるし可愛いし編成に入れてしばらくプレイしてたんですけど、さっきの“イメージ”を覆されたのが果林ちゃんのキズナエピソードの存在なんです。
放課後、みんなが帰ったあとも残って練習したり、読者モデルをやっているのは運が良かっただけだと果林は言います。モデルとして体系維持のためにも食生活を気にしたりと、モデルであろうがスクールアイドルであろうが物事に対してストイックで真剣に取り組んでいるんだなぁってまず思ったんです。
元々プロポーションが良くて自信家で、その武器を活かせる場としてモデルをやっているんだとばかり思っていたけど、裏では自分の武器を常に維持して磨こうとする努力ができる子なんだというのがわかりました。
それなのにどこか謙虚だったり控え目だったりと、お姉さんっぽくからかったりはするけど決して高飛車であることもなく、常に客観的に自分を見られる子だというのがひとつめのギャップでした。
それと、スクスタのメインストーリーで虹ヶ咲のみんながμ’sと9番勝負をする場面があったと思います。そこで果林は絵里とダンスゲーム対決をしますよね。
接戦を制したのは絵里でした。同点ではあったものの、オーディエンスの支持の差で敗北した、というのがメインストーリー内で描かれていた内容なのですが、果林のキズナエピソードでは、このダンスゲーム勝負をする前のことであろう様子が描かれているんです。
と、このように実はダンスは上手くてもダンスゲームは苦手だったんですよね。
クリアどころかゲームオーバーになってしまうほどダンスゲームが下手だったんですよ
これを見て、大体のことは卒なくこなせるっていう勝手なイメージがガラリと変わりました。まぁ単純にこのエピソードすごく可愛かったし、意外と苦手なこともあるんだっていうギャップにやられました…
その後は上手くなるまでひたすらプレイするっていう負けず嫌いな一面とかムキになったりするところとか、蓋を開けてみれば取っつきにくさなんてない等身大な女の子であることに気づけたんですよねー
いい意味で最初に持ってたイメージを覆されましたね
それに、このエピソードを偶然にもメインストーリーを見るよりも前に見ていたんです。
メインストーリーで描かれていない事実を事前に知ったうえでこの話を見たっていうのが自分にとっては本当に大きかった…!この影の努力を知っていたからこそ果林の「……自信、あったんだけどな」ってセリフの意味の大きさがより感じられたんです。
いや、頑張って練習したから十分頑張ってるよ!って思わず言いたくなるような小さい背中がとても印象に残った回でした。これが気になり始めた大きな要因です
果林ちゃんって努力家であり、常に1番を目指す野心家とも感じ取れますよね。
それをスクールアイドルで成し遂げたいと思うのは、大好きになれたスクールアイドルに誘ってくれた「あなた」ちゃんの存在がいるからなんです。
そのために、自身のレベルアップのためなら誰であっても質問したり相談して自分のものに吸収しようとする姿がスクスタ内でもよく描かれています。
その中で果林が他の8人の中でも特に意識している存在がいますよね。
それが優木せつ菜です。
もう、あからさまにライバル視してますよね 笑
何かあればすぐにせつ菜に意見を聞いてみたりしてるし、せつ菜って伝説のスクールアイドルとして実力も持っているからお手本としてかすみとかも一目を置いてます。(書いてて思ったけど電撃組の3人ですね)
それはもちろん「あなた」ちゃんも同じ。
果林は「あなた」ちゃんから評価されたいというか、自分にも振り向いてほしいって気持ちがあるのを会話から感じ取れるんですよね
だからたくさん頑張って、もっと素敵なスクールアイドルになりたい。いつか「あなた」ちゃんにも振り向いてもらえるように、1番になりたい。
これはあくまで個人的な考えなのですが、そうやって影でものすごく努力をしているのに果林はまだ1番にはなれないんです。
せつ菜という圧倒的な存在がいて、絵里との勝負では点数という無機質な数値では肩を並べても、他人からの支持という人の気持ちが絡んだ評価では1番になるには程遠かった。
この「みんな正直」って言葉が個人的にすごく引っかかっていて、ヨイショのない素直な評価っていうのはたぶんモデルの仕事ではなかったことなんじゃないかなーって思うんです。
すごく偏見が混じっているのは承知なんですけど、撮影って偉い人が「いいよー!」とか言っておだてながらモデルをその気にさせていく、みたいなイメージがどうしてもあるんですよ。
本当の意味で誰かを感動させるのがスクールアイドルとしての素晴らしさだということを果林が知っているのであれば、この差というのが余程大きく感じたのかなぁなんて思うんです。
スクスタだけの情報でここまで思えたところに更に追い打ちをかけてきたのが『Wish』ですよ…
『Starlight』が果林の持つ外面のイメージであるのに対して『Wish』は彼女の内面を歌った楽曲と言えますよね。
あんだけかっこいい曲歌ってたのに、なんだこれは?ってなりましたよ…
歌詞が切ないのはありますが、この曲で一番胸を打たれたのはセリフパートですよねぇそりゃ。
『私の本当の気持ち、聞いてくれてありがとう。こんな私でも受け止めてくれる…?』
なんて言われたらもう、そんなん、うわぁー…ってなるでしょうよ
2枚目に出すような曲か?って、なりません?
ここでは深く歌詞考察はしませんが、本当は無邪気に笑ったり甘えたりしたいけどできない。クールなお姉さん系かと思いきや内面は年相応の女の子なんですよね。
彼女にも守るべきものがあると思うし、素直になれないもどかしさを抱えつつもこれが今の果林の本当の気持ちだったのか…って考えるとすごく胸を打たれる曲ですよね
そんな切ない歌詞ではあるけど、果林らしい言葉が歌詞に表現されているなって思うところがお気に入りです。
『本当の私 弱い私をその手で抱きしめてよ 壊れるほど』って歌詞なんかが特に感じます。
“壊れるほど抱きしめて”って表現は大人っぽさがありますよね。ラブライブ!感よりも若者に人気のJポップ歌手みたいな?
これって壊れるほど愛してほしい的な意味よりも、素直になれない弱い自分を「あなた」の手で壊してほしいっていう願いのような意味とも受け取れるような気がするんですよね。
そう置き換えると、この曲は外面的な果林らしさもありつつ、素直に気持ちを表現できない内面的な果林らしさの両方を感じられる曲になっている気がします。
ものすごく頑張っているのに1番になれない。というのがすごくもどかしくて、その頑張りがいつか評価されてほしいっていう気持ちが果林ちゃんが気になってきた大きな理由です。
推しとは(自分の考え方のせいで)まだ言えないけど、いつかこの子の頑張りが実を結ぶ日が来たらいいなぁって思ってます。
スクスタとソロ曲だけで知った彼女についての考えがこれなので、ネット媒体を見ればまた新しいことがわかるかもしれませんね。
まだ虹ヶ咲について知識があまりないときに、たまたま果林ちゃんについて考える出来事があったからこうなったけど、今後もしかしたら何かの拍子に別のキャラが気になったりするのかなぁ…
正直、スクスタで始めてすぐにSRの果林ちゃんが出なかったらキズナエピソードを読むことなくストーリーを進めていただろうし、この偶然も何か意味があったりするかもしれないですね!