1st EP『Principal』から受け取ったもの
6月19日。ついにソロデビューを果たし、1st EP 『Principal』をリリースした逢田梨香子さん
3月に配信された特番にて、初めてデビューすることが明らかになってから約3ヶ月。
365日のうちの何気ない1日が特別な日に生まれ変わった瞬間でした。
この場で改めて、ソロデビューと1st EPのリリースをお祝いさせていただきたいと思います。本当におめでとうございます…!!
発表があった日からひたすらにワクワクしていて、先行配信された2曲は毎日聴きながらリリース日を楽しみに指折り数えながら過ごしてきました。
どんな作品になるんだろう?
こんな曲が聴いてみたいなぁ!
って、まるで誕生日を前にした子どものような気持ちみたいな感じだったのかな、
実際にCDを手にした瞬間は自分のことのように嬉しくて、毎日のように一曲一曲大切に聴いています。
そんな感じで今日は『Principal』を聴いてみた感想を自分なりにお話したいと思います
…ちなみですが、ソロデビューのお知らせがあった後、その頃の心境の記事を過去に書いてあるので、良かったら読んでやってくれたらありがたい
“Principal”に込められた想いとは
まず最初に『Principal』という言葉について。
これは「主要な」「先頭に立って」「主役」などの意味があります
逢田さんのインタビュー記事などを読んでいる方ならお分かりだと思いますが、この言葉のように自分が先頭に立って引っ張っていけるようなものにしたかった。ソロデビューする上で常に主役のような存在でありたいという想いを込めて、このタイトルを選んだそうです。
かなりプラスイメージな、良い言葉ですよね。
個人的にはけっこう強気な印象を受けたんです
もちろん初の作品なので自信を持ってほしいけど、この言葉を選んだ想いというのは確かなものであるはずです。アーティストとしてもしっかりと自分の道を歩んでいこうっていう気持ちがここでも表れていて、それは収録曲のいろんなところに散りばめられているなぁと感じました
そんな素敵な楽曲たちを主観10割で紹介していきます
M1.FUTURE LINE
まず1曲目、この作品のリード曲ですが、ラブライブ!サンシャイン!!シリーズでお馴染みの<作曲 光増ハジメさん×編曲 EFFYさん×作詞 畑亜貴さん>という黄金トリオ。
自分からしたら、キャビアとフォアグラとトリュフを釜にぶち込んだらFUTURE LINEが出来上がりましたー!と言わんばかりの豪華さです。
デビュー作のリード曲にこの御三方を起用していただくなんて、すごいですよね。
逢田さんもびっくりしたらしく、嬉しさと同時に緊張感もあったそうです。
この楽曲はデビューを果たした逢田さんの今の心情を細やかに描かれていて、これから始まる新しい未来への期待と不安が入り交じった、“予感”を感じさせる一曲。
これはそういう曲ですけど、何か新しいことに挑戦しようとしている人に贈る応援歌としても受け取れると思いました。
右も左もわからないような未知の物事を前にすれば、誰だって不安に思うことってあるものですけど、勇気をだしてまずは一歩目を踏み出してみればきっと素晴らしい世界が待ってるから、一緒に探しに行こうよ!と。
聴いてるとそう言ってくれてるような気がしてくるんです。
この一歩目が未来に待つ素晴らしい世界に繋がる。それがこの曲で伝えたいことなのかもしれないと思ってます
なんか、どことなくラブライブ!サンシャイン!!感ありません?
この方々が作った曲なんだから、余計そう思えてきますよね 笑
あとこれは完全に自分の思い込みかもしれないけど、ところどころに梨子ちゃんらしい歌詞がある気がして、そういう遊び心も個人的に好きです。さすが畑亜貴さん…
また、この曲はMVも作られていて、奇麗な花に囲まれたり砂浜を背景に伸び伸びと歌う逢田さんの姿が印象的でしたね。
6月12日に開催されたヴィーナスフォートでのリリースイベントでこのMVがフルサイズで公開されたんですけど、MVを眺めている逢田さんを見ていたらすごく嬉しそうな表情をしていて、時折会場のみんなの方を見ては楽しそうにしていましたよ。
撮影は天候の関係で難航したそうですが、リード曲にぴったりの素晴らしい歌詞と透き通るようなメロディの楽曲に仕上がっていて感動でした…!
いつかまた、この三名が作る曲を聴いてみたいですね
M2.ORDINARY LOVE
続いて2曲目はTVアニメ『川柳少女』のEDテーマにも起用されたORDINRY LOVE。
これは一番最初に発表された楽曲ということもあって個人的にも思い入れのある曲でした…!
逢田さんもこの曲を一番最初にレコーディングしたようで、何が正解なのかわからなかくて緊張感と不安感を抱えながら収録に臨んだみたいです
「いきなりアニメのタイアップ曲!?すごい!」って、驚きつつも聴けるときを楽しみにしていました。実際にアニメのエンディングのときに出てきた『ORDINRY LOVE 逢田梨香子』という文字を見たときはめちゃくちゃ感動しました…!
これがアニメのキャラ役としてではなく、アーティストの逢田梨香子として歌った一番最初に聴いた曲だったので、全てが自分にとっての初めての経験でした。
今まで桜内梨子として歌ってきた逢田さんの歌声しか知らなかったから、初めて聴いたときに感じたものってのは、やっぱり特別だったんですよ
キャラに寄せてない素の歌声ってこんな感じなんだ…!とか、
その瞬間にまた新しい発見もあって、感動と一緒にワクワクしたのを覚えてます
ORDINARY LOVEは寄り添えられるような曲だと逢田さんも言ってましたが、「ありきたりな日常でさえも あなたとなら輝きだす」って歌詞がとてもお気に入りです。
日常って毎日繰り返されるものですけど、そんなどうってこともない日々も大切な人と一緒にいれたら特別なものになる、というのはすごく温かみがあるし、確かに人としての温もりがあって寄り添い合えてるよなぁって感じますね
“何気ない日常”これが他の楽曲と明らかに違う点です。
それは後ほどお話しようかな
M3.アズライトブルー
さて、ここからの楽曲は『Principal』の聴きどころポイント(と勝手に思ってる)
最初に言っておくと、M3〜M5にかけては“Principalのもうひとつの顔”と言ってもいいかもしれません。とにかく流れが美しいです。
この曲は個人的にかなり好きで、壮大なストリングスと、儚くもどこか力強さのあるメロディがかっこいいですよね!
曲名にもありますが、この曲のイメージは“色”だと思いました。
先程のFUTURE LINEが透明感のある水色だとしたら、こちらは文字通りアズライト(群青)のような深みがかった濃い青ってところだと思います。
この曲の中にいろんな“青”が混在しているなと感じたのが第一印象。
雨や雫、泡沫のような“水”の青っていうのはいわゆる心情的なものだと思います。“レイニーブルー”って言葉もありますね。
“夜明けの空”も青ですよね。青空とはまた違った、それこそアズライトのような濃い青です。
そして歌詞にもある「どこまでも青い自分」
とある方も言ってましたが、人としての未熟さ=“青さ”としても表現できます。
この曲の場合は未熟さというよりも心の中にぽっかりと穴が空いているような、一歩先に踏み出せないマイナスイメージに支配された自分のようなイメージです(すごく言葉にしづらい…)
でも、そんな青さを捨てたりするわけでもなく、いろんな青を含めた“私”は今ここにいるんだぞ!と言うような力強さがこの曲には確かにあります。何が面白いかっていうと、ここまで青のイメージを植え付けていておきながら「未来はいつも どこまでも無色」っていう青に対しての“無色”をバシッと決めてくるところじゃないでしょうか。
おかげで、この無色って歌詞がより印象的に思えてきますね
無色ということは何色にも染まっていないってこと。
つまり、この先の未来はどこまでも自分の色に染め上げられるってことだと思うんです
それに気付けたからこそ、暗闇に光が溢れ出すんですよね
これまで重くのしかかっていた雨が上がり、雨雲から光が差し込んできたイメージがブワッと思い浮かんでくるのが物語性があってすごく好き。
それは自分一人じゃできなくて、あなたがいる世界だからできたんだよって言ってくれてる気がしますね
デビューしたての頃に歌う曲としてもぴったりな一曲ですよね。かなり好きです。はい
M4.君がくれた光
で、4曲目。ここにきてこの曲名ですよ、どうですか?
さっきM3からの流れが美しいって言った最大の理由はここです
アズライトブルーで「あなたのいる世界」の中で雨が上がり差し込んできた輝き。
からの“君がくれた光”
やー、美しいですね。やられたわ… 友だちだったら叩いてましたよ
アズライトブルーと同じ作詞の方ですもんね
アーティストの人はよくアルバムとかは作品全体の良さを最大限に引き立たせる為に曲順にもこだわりを持つって聞きますけど、この曲順はめちゃくちゃ好きですね。Principalの中でも一番アップテンポな曲なのでアズライトブルーとは違った良さがあって、こっちの方も好きです
凛とした爽やかさみたいな、「未来へ翔てゆく風」ってイメージが個人的にありますね
逢田さんもこの曲はライブで歌ったら楽しそうって言ってましたが、ご本人の言葉で一番嬉しかったのは、『声優アニメディア』でのインタビュー記事で語っていたものでした。
この曲はいつも私を支えてくれる友達や背中を押してくださる方々に歌ったもの
この言葉を読んでから聴くと、より好きになりますよね。
曲の中で「これからどんな明日が来ても ずっと忘れない」とか、「たとえ遠く 離れていても 消えることはない 君がくれた光」と歌ってくれているように、どれだけ遠く離れた場所にいても支えてくれる人のことを忘れないって言ってくれてるのは、ファンにとってはめちゃくちゃ嬉しいです。
いろんなところで、いつも応援してくれる人たちのために頑張りたいとか、声優やAqoursとしてのライブ、そして今回の自分の音楽を通じて恩返しをしたいっていう想いを口にしてくれているんです
常に自分のことよりも見てくれている人のことを大切に考えてくれていて、そのために自分は何ができるかを一生懸命模索して、みんなに楽しんでもらえるように努力しようとしたり、自分も一緒になって楽しむ。
もしかしたら、AqoursでのライブとかMC見てると逢田さんはすごくストイックだって思う方も多いと思うけど、その真面目さと頑張り屋さんなところの根っこにあるのは、自分が声優としての仕事が好きだからっていうのと、応援して支えてくれる存在を大事にしてくれているからだと思うんです。
それがこの曲にもよく表れていると思います。
M5.I will
そして最後を締めるのはバラード曲。
最初に歌をもらったときは今の自分に歌えるのか不安だったそうですが、バラード曲って良さってそのアーティストの歌声の魅力に一番気付きやすいところじゃないでしょうかね?
だからこの曲が一番“逢田梨香子”を感じた曲だと思います。
畑亜貴さんが言ってたんですが、逢田さんの歌声の魅力を聞かれた時にこう答えていました。
「純粋さ、その中に垣間見れる優しさが強さに変わりそうな輝きが魅力だと思います。」
これはもう、2019年の中で最高に共感できたところでして、Aqoursとして歌っているときも自分も同じような印象を持っていたんですよ…!
わかるわかるクソわかるの嵐です。ほんとそれ。
本人は自分の声に対して特徴のない声だって言ってますけど、逆に言えば尖っていない分、聞いていて自然なんですよ
そのナチュラルさの中でも優しさとか温かみがあって、自分のイメージとしては“透明だけど微かに色の付いた声”っていつも言ってるんですけど、ふとした瞬間にドキッとさせるような色味のある声が出てきたりするんですけど、わかりますかね? 笑
そこが魅力だと思いますね!それをPrincipalの中で特に感じたのがI willでした。
この曲では歌詞の中で「未来の先」という言葉が出てきます
もう更に先のことを見据えてるのかな?なんて思って、すげぇなーと感じますけど、この歌詞の前に「私たちは」って歌ってるんですよ。
“たち”ってのが、いいですよね。それこそ、聴いてる側の自分たちのことも含まれているのかなぁなんて思うと、やっぱ嬉しいです。心があったかくなります。
まだ始まったばかりなのに、自分たちのことも歌ってくれていることを感じ取れるのがたまらなく好きなんですよねぇ…
この作品を締めくくるのがこの歌で良かったと、そう思えました…!
声優アーティストとして描く未来に何が待っているのか。
いかかがだったでしょうか?全体を通してすごく良くできたEPになったなぁと思います。収録曲はそれぞれ雰囲気は違うけど逢田梨香子らしさを感じる、不思議と統一感のあるものになったと逢田さんもおっしゃってました。
確かにどの曲にも顔があって、逢田さんが製作陣にお伝えしたという“前進”のテーマも一貫してどの曲からも感じ取ることができましたし、やっぱりファンとしては新しい逢田さんの一面や声の魅力を知れたのは嬉しかったです。
音楽面からしたらまだ未熟なのかもしれないし、本人も今の自分は“無色”だと言ってました。
各雑誌のインタビューを読んでいると、きっとこのEPを作り上げていく中で、たくさん努力したり、いいものを届けたいって想いで試行錯誤を繰り返したりしてきたんだなって感じました。誰だって最初から完成された人なんていないと思うし、ここから先どんな色に染まっていくのかが楽しみでもありますよね。
ちなみに、ここまで各曲の感想だとかをベラベラとやってきましたけど、この『Principal』というEPの曲に共通して入っている言葉にお気づきでしょうか?
CD持ってねいよって方にもなんとなくわかるように、不自然に赤くして書いてきたつもりですけど、「未来」という言葉がORDINARY LOVEを除いて全てに入ってるんですよね。
そしてもれなく、「あなた」「君」「一緒に」など、必ず誰かの存在がいます。
ORDINARY LOVEはアニメのタイアップ曲ということもあるのかもしれないけど、逆にこの曲で歌われているのは“何気ない日常”であって、いつもここに日常という今があるからこそ未来に希望を抱いて歩んでいこうという気持ちにしてくれます。
直接的ではないですけど「何気ない日を越えてゆこう」って言ってますからね、
越えて行った先にあるのが未来なわけですから。
まぁ、そんな感じでこの『Principal』には誰かと一緒に未来へ進んでいこうっていう想いも込められていると感じました。
その誰かとは自分であり、自分と同じように逢田さんを応援している人であり、このEPを手に取って聴いている誰かです。
自分はもう、どう見たって逢田さんのファンなのでソロデビューが決まって、『Principal』がリリースされて、今後も逢田さんの歌が聴けるってだけで嬉しいを越えるくらい嬉しいです。新しい挑戦が始まったときからこうして応援できてることも本当に嬉しい。
そして、もっとたくさんの人に『Principal』を聴いてもらって、逢田さんのことをちょっとでも知ってもらえて、いいな!って思ってくれたら倍嬉しいです
自分の主観100%の内容ですが、これを読んで興味を持ってくれたら泣いて喜びます
赤飯を炊くかもしれない。赤飯あんま好きじゃないけど。
ソロデビュー活動も、まだまだ始まったばかりです。自分もこの先どんな未来が待っているか全然わかりません。だから楽しみですよね
自分が精一杯応援してる人が新しいことに挑戦したり、夢に向かって走っていくところを見守ることができるなんて、最高じゃないですか?
こんなにも誰かのために夢中になれたのは初めてだから、今のこの気持ちはこれからも忘れたくないなって思います。
誰にだって自分の好きなことってひとつやふたつはあるはず。
年齢も経験も時間も関係ないですから、例えジャンルが何であれ自分の気持ちに正直になって、好きなことを大声で「大好きです!!」言い続けていられたら、いつか自分のやってきたことは実を結ぶんじゃないですかね?
だからこの出会いに感謝して、今のこの暑苦しいくらいの気持ちを抱えながらこれからも応援し続けていきたいなって思ってます!
『Principal』は逢田梨香子さんの等身大の魅力がたくさん詰まってます。一曲一曲にたくさん想いが込められていて、タイトル通りどの曲も主役を張れるような素敵なところが溢れてますから、是非一度手に取って、DLでもいいから逢田さんの声に耳を預けてみていただけたらいいなって思います。
あと最後に、これを読んでくれたアニサマに参加される方がいましたら、
逢田さん緊張しているって言ってたので、温かく応援してあげてくださいね!