#17 景色が視える曲には魅力がある【地元愛とかいうエモーショナルな曲】
休みの日は家に籠りっきりの生活に慣れてしまっていたある日、いつも通り仕事を終わらせて帰路に就くときにシャッフル再生で流れてきたとある曲。
それが『地元愛♡満タン☆サマーライフ』
今年の夏も沼津でパーッと遊びにいきたいなぁ~と思いながら聴いていたら、この曲って歌詞がめちゃくちゃ強いことに気づいてしまった…
これまで『地元愛♡満タン☆サマーライフ』(以下地元愛)は聴くと沼津や三津の海の景色が目に浮かぶから好きだなーくらいの気持ちだったけど、きちんと歌詞を吟味して聴いてみると、とんでもなくエモーショナルで情緒的な魅力あふれる楽曲でした
Aqoursの2ndライブを観たことがある人なら、この曲は楽しい雰囲気の楽曲だと感じてる人が大多数だと思うけど、一部のオタクにとってはそれと真逆を行く「泣き」の一曲になるかもしれない。そんな可能性を秘めた別の良さもあることに気づきました
今回は久しぶりに楽曲の歌詞にフォーカスを当てて、一体全体地元愛のどこがエモーショナルだと言い切るのか紹介してみたいと思います。
ぜひ歌詞カードを見たり歌詞を思い浮かべながら読んでください。
まず、この楽曲のサビ部分以外の歌詞は1.2番を通して曜と善子の2人の「夏に過ごす私たちの好きな海」というのが全面的に表現されているのがわかりますね
遠く続いてる海の先には どんな夏があるのだろう?
いつか確かめたい キモチもあるけれど
イチバンはこの場所って気がしてる
白いパラソルさしてお散歩 ちょっと憧れがあったんだ
だけど日焼けなんて 気にしないで歩こう
イチバンの私たちの浜辺
この1,2番の歌いだしの歌詞だけで沼津の海が一番だって言い切っていますね、これがほぼこの曲で言いたい結論ともとれるけど、ここはまだサビに向けてのストーリーの導入にあたる部分。
肝心の「何を理由にここ(海)が一番だと歌っているのか」をより受け取る側に想像させるためのジャブみたいなもん。ここからは典型的なワンツーパンチの流れなので、どんどん浴びていきましょう。
個人的には2人の「私たちはここにいるよ!」という投げかけパートみたいなイメージで聴いてます
ぱーっと派手じゃない? でもこの海は
ずっと私たちのコトを いつも見ててくれた
喜びも涙も知ってるの 昔からの浜辺
夕焼けの美しさ 絵はがきにしてみたいな
変わりゆくグラデーション 見とれちゃうんだ
きれいで切ないね
そしてサビ前。ここはある意味サビよりも鮮明に2人の”地元愛”を感じるところですよね…
この海が好きな理由が歌われてますが、大事なのは「派手じゃない」と歌っているところ。ここはホントにポイントです
一番の場所だと言っているのに派手じゃないとか言っちゃってます。普通はアピールポイントのひとつやふたつくらいあってもいいけど、えらく控えめですよね。
でも2人が大事にしたいのは見た目じゃなくて、ここで過ごしてきた時間(=季節)なんだってことがこの歌詞から伝わってきます。
楽しいときもつらいときも、ものこそ言わないけど、いつもそこにあった存在。
オレンジ色に染まる美しい水面と、楽しかった一日に終わりを告げる夕焼けの切なさ。実際にその場面を見たことがなくても、沼津の海の景色を知っている人ならきっと簡単に思い浮かべることができるんじゃないでしょうか。
一緒の夏はここで過ごそうよ
おやすみ気分で 寄せて返す波の声
一緒に聞きたいな のんびりするのもいいでしょ?
たまには息抜きしなくちゃ
砂をサクサク 踏みながらおしゃべりしようよ
ほらっ 地元自慢のサマーライフ
今度の夏も ここで過ごそうよ
行きたいところが思いつかないときはうちへおいでよ
なんにもしない夏もいいじゃない?
暑くて 頭クラクラしちゃう前に
サビ部分。ぜんぶ引用してしまうくらい良すぎて困るやつ
まず1番めの出だしが『一緒の夏』から始まるのは、この曲を聴いてるキミと過ごす夏を意味してるとわかると思うけれど、歌詞いいなーと思ったのは『ここで過ごそうよ』と歌ってるところです。
「ここに来てよ」とか、「ここにおいでよ」じゃないんですね。
一緒に同じ場所、同じ景色を共有することに意味があるんですね、これ
サビまでにこの海の好きなところを歌ってきたけど、実際に隣で「私たちが好きなこの季節を見てよ」と手を差し伸べてくれてるような感覚になりませんか?
波の音を”声”と言ってるのも詞的だし、ただただ純粋にのんびりとした夏を沼津で過ごすことが、曜と善子の2人だけじゃなくてAqoursみんながそれぞれ過ごしてきた夏を感じることができてすごく情緒的になれるのが良い…
それに、普段のしがらみとかぜーんぶ忘れてしまいたいときってあるじゃないですか。
冒頭で書いたように仕事でくたびれたときに流れてきたこの曲の『たまには息抜きしなくちゃ』って歌詞で思わずウルっときちゃったタチでした。
もう、ここの歌詞だけで「沼津いきてぇ…」ってなりましたわ。
そんな感じで、この曲って受け取る側が曲を通して伝えたい彼女たちの想いに入り込む隙間を作ってくれてる気がしてます。そこもこの曲の魅力でもありますね
続けて2番のサビでは「一緒の夏」から『今度の夏』に変わってるのも素敵だと思いませんか?
一度きりじゃなくてまたここに来て一緒に時間を過ごしたいと望んでいるところがイイ。
でも、実際に歌っているのは「目的地がないのならうちにおいでよ!」っていうニュアンスに奥ゆかしさのようなものを感じずにはいられないんでよね、これが。
「何も予定がないなら来てみてよ」とか、「のんびり過ごすだけでいいじゃん」っていうようなグイグイ推してはこないけど、来てみたら絶対楽しいから待ってるよっていう、どんな人でもここで私たちは待ってるよっていう感覚、素敵だと思いません?
どーしよっかなーって考えてたら夏の暑さにやられて動けなくなっちゃうから、それならおいでよっていうような、あどけなさの残る元気な少女像が残る歌詞の表現もすごくGOOD。
そしてラスサビ。
空がキラキラ 目を閉じてもまぶしい渚が好き
地元愛♡満タン☆サマーライフ
この歌詞は個人的にめちゃくちゃ好きで、この曲の真髄だと思ってます
ずっと続いていく海、真夏の日差しが降り注ぐ青い空。
目を閉じたら何も見えなくなってしまうけど、それでも日差しに照らされてキラキラと輝く渚が眩しく見えてるんですね
これって物理的なことなんかじゃなくて、目を閉じているとき、今まで彼女たちが過ごしてきた季節や景色を思い浮かべているからこそ、目を閉じてもキラキラ眩しいんだと思うんです
だから2人はこの夏の海が好きなんだ!と。
自分も夏の時期に沼津いって海の景色を見たことがあるからこそ、その“眩しさ”がわかるんですわ。
それに気づくと、この曲で最初に言っていた「派手じゃない」って言葉がより大きな意味へと昇華するんじゃないでしょうか。
ハワイのリゾートビーチとかだったら、目を閉じる云々以前にバチバチにド派手な感じしません?
客観的にみれば普通の海なのかもしれないけど、自分たちが小さい頃から思い出と共にみてきた景色に見た目以上の素晴らしさがあるからこそ、ほかのどこよりも一番な自慢の海なんだろうなって思うと、この曲ってすごくエモーショナルで強く感情が揺さぶられる。
感動じゃなくて共感っていう気持ちなのか、素晴らしく情緒的だ…
この感覚が好きな人にはものすごく刺さると思うなぁ
沼津、いきたくなるよね。
聴き方を変えれば映像のない曲でも景色も視えます
ぜひ2人の伝えたい地元”愛”を感じてみてほしい
今年の夏は、まだどうなるかわかんないけど
沼津、また行きたいね!!
#16 Curtain raiseより『Lotus』で受け取ったもの。伝えたかったこと。
本日3月31日は声優アーティスト 逢田梨香子さんの1stアルバム『Curtain raise』のリリース日。1stアルバムの発表から、なんやかんやであっという間にリリース日を迎えた訳ですが、やはり応援している人の新しい作品が出るときというのは期待で胸が高まりますね
いちファンとしてこの日をめちゃくちゃ楽しみにしていて、早速レビューしていきたいところですがまぁ、まずは先にこの作品の中でも特に存在感を放っている新曲『Lotus』についての話をしておかないといろんな人にオススメできないなと思ったので今回は逢田さんの作詞した楽曲『Lotus』についてのお話。
さてまずはこの『Lotus』についての紹介から。
さっき書いたようにこの楽曲は逢田梨香子さんが初めて作詞に挑戦した楽曲。
けっこう前から自分含めファンたちの作詞した曲を聴いてみたいって声を耳にしていて、1stシングルがリリースされた辺りから逢田さん自身も「いつか作詞に挑戦してみたい」とよく口にしていたんですが、まさかこんなにも早く逢田さんの作詞した曲が聴けるとは思ってなくて、もう聴けるのか!と心が躍っていたのがほんの数か月前だっていうのが恐ろしい
『Lotus』はアルバムのリード曲ポジションで、先行配信もされてひと足早くフルで聴けたのですが、まず結論からいうとめちゃくちゃ強い楽曲。
なにが強いか?
それは当たり前ですが逢田さん自身が作詞した楽曲だからです
あえて頭の悪い言い方をすると「100%逢田梨香子さん」なんですね
つまりこの楽曲を聴くだけで逢田梨香子さんのパーソナルな部分を知ることができるのです。いい意味でね。
初めて作詞した曲が収録されることを知ったときは、逢田さんはいざ作詞をするとなったとき、どんな言葉が出てくるのか?自由に言葉を綴れる中でどう自身の想いを表現するのか?それはもう気なって気なって仕方なかったんですが、やっぱりファンとしてはそこが重要なところですよね。
で、実際にフルで聴いたときに真っ先に「やっぱりこの曲は紛れもなく逢田梨香子さんの言葉で綴られた曲だ」と思いました
それでは、ここから逢田梨香子さんがどんな想いでこの曲の詞を書いたのか、いちファンの見解として紹介できたらなと。
最初にこの楽曲に『Lotus』という名前を付けたところから。
これはそのまま蓮の花に自分の表現したいことを当てはめたそうなのですが、蓮には黒く濁った泥水の中から想像もつかないくらい綺麗な花を咲かせるところから『清らかな心』『気高さ』などといった花言葉があります。
この花言葉を意識して作詞したということで、それは歌詞の中から大きく読み取ることができました
Twitterでは、
“生きていく中で忘れたくないこと、大切にしていることを歌詞にのせた”
“これを聴いて改めて大切な人を大切に、そして素直になろうと感じてもらえたら嬉しい”
というような想いもあった上で作詞をしたということです。
では実際に歌詞を引用しつつこの曲を紹介していきます
「憧れに似て 身を焦がすようで 伸ばすこの手をすり抜けていく 濁った水のようなこの心 誰か掬って 溢れる前に」
「もう少し、ほんの少しと求めても 虚しい程になにひとつ残らなくて」
上がAメロ部分の歌詞なのですが…
暗い、ですよね 笑
Aqoursとしてライブでステージに立っている姿とは違った印象に驚く人もいそうな気がします。自分が作詞した楽曲でこんな言葉の選ぶのか…?って普通の人なら思うかもしれないですね
でも、逆に逢田さんを応援して書籍を買って読んだりパーソナル番組を見たことがある
ファン層ならわかると思うのですが、これってすごく逢田さん“らしさ”のある言葉だなって思うんです。
『Lotus』のMVでは歌詞の「濁った水」のところで紅茶にミルクを注ぐシーンがあるんですが、自然に濁っていくんじゃなくて意図的に人の手によって濁っていく様子が描かれているのがすごく面白い。
心が下に下に、じわじわと沈んでいく様は意図しないところで降りかかってくる、人が作り上げた環境だったり現実によるものだったりすると思うし、それによって悩んで立ち止まることも多々あると思うんですよ
それってどこか現実味を帯びていて、人の心って感じがしませんか?
でも、その心を救ってくれるのは自分を受け止めて支えてくれる“誰か”なんだなって思うと、逢田さんが言っていた「改めて大切な人を大切に、そして素直になろうと感じてもらえたら嬉しい」っていう言葉がすごく伝わってきます。
「掬う」と「救う」のダブルミーニングなところも上手いですよね。
多くの人が知っているAqoursのような、いわゆるアイドル声優的な活動をしているときのキラキラした言葉や歌詞とは真逆を行くようなイメージですが、逢田さんならただキラキラしたような言葉を綴らないだろうなって思うところがあって、これは実際に本人も同じように言っているんですね
なんでそう思ったの?
それはたぶん逢田さんが小さい頃から目まぐるしく変わる環境の中で頑張っていたこととか、普段よく口にする言葉に耳を傾けているとわかる「この人は嘘をつけない」部分にあると思ってます。
誰しもが生きていくなかで感じる大変なこと、辛いこと
自分には無理だ、だから違う道を行こう。
そういった現実は誰だって経験するものでしょうけど、逢田さんならどんなに困難なことがあっても自分らしく前に進んでいこうとすると思います。
弱いところも強いところも両方持っている言葉で紡がれているの、すごく逢田さんらしいんですよね
だから初めて歌詞をみたとき、スッと落とし込めたんです
あぁ、これは本当に逢田さんの言葉だなと。
一切のフィルターがかかってなくて、嘘偽りのない真っ直ぐな言葉で、
決して歌詞の全部がプラスの言葉で紡がれている訳ではないけど、かといって「暗い」って印象がなくて、全部通して聴き終えたとき「いい曲だな」って思えるのは、爽やかなメロディによるものだとも思います。ここではみなさんにお聴かせできないのが残念ですが、ぜひとも曲の力もすごいので聴いてほしいですね!
そしてもうひとつ。逢田さんが特に想いを込めて作詞したところが2コーラス目にあります
“終わりあるからこそきっと愛おしくて でもね、何故か時にそれを忘れてしまう”
この曲の歌詞のテーマのひとつに「有限」という意味を込めたそうです。蓮の花は開花してから4日で枯れてしまう短命な植物なのもこのテーマに通じている部分ですね。
逢田さんが前から「今あることを当たり前だと思ってちゃいけない」というような言葉を口にしていたのですが、それ以外にもこの歌詞に想いを込めた理由があると思って頭を360°回しながら考えていました
ここから先は、自分なりの見解です
自分はこの歌詞に最も思い入れがある理由となったのはラブライブ!サンシャイン!!で経験したことがあるからなんじゃないかなって思うんです
これはアーティストの逢田梨香子さんとしてなので、個人的にほかの作品から引っ張ってくることはあまりしないのですが、この考え方が形成されたのはAqoursとして活動していく中で生まれたものだと感じています
年末に逢田さんがインスタで綴った言葉をもし知っているいたら思い出してほしいです
https://www.instagram.com/p/B6vGDxEDmt-/?utm_source=ig_web_button_share_sheet
「限られた時間が~」とかの話よりも、ここまで声優として、Aqoursとして歩んできた中でこの作品が自分にとってもう一部になっていて、今のこの環境が限りなく自分の中に浸透してきていること。そしてその活動がひとつの大きな節目を終えて、ここから先は誰も歩んだことのない未来へ進もうとしている真っ最中でもあります
身近すぎて当たり前になっているが故に、つい忘れがちになってしまう誰かという存在。
ファンのことを大切に想ってくれている逢田さんだからこそ、応援しくれる存在がいることは当たり前になってしまわないように、忘れてしまわないようにっていう気持ちがあったから、この歌詞をとても大切にしてくれているんじないかなぁって思うんです。
だから、そんな支えてくれる人のことをずっと大切にしたいし、そんな人たちが応援してくれている今しかないイマを抱きしめようとしくれてるんだと思います
それを初めて作詞した曲でみんなに届けようとしてくれるところに一番の感動ともっと応援したいと思えるんです
弱いところも見せるけど、それを受け止めた上で応援してくれる人のために歌うことが「生きていく中で忘れたくないこと、大切にしていること」なんじゃないでしょうか。
僕は『Lotus』を通じて、例え泥水の中でも清く咲く蓮のように「自分らしく真っ直ぐ歩んでいくこと」そして何度立ち止まっても、またここから歩み始めようとする「強い心」を感じることができました。
今の逢田さんが一番に伝えたいことがこの楽曲にいっぱい詰まっていると思います。
切なくもどこか爽やかで『FUTURE LINE』と似て、前を向いて歩きたくなるようなメロディに逢田梨香子さんの綺麗な歌声がすーっと溶けていくような感覚。
ここで綴られた言葉はこれから形を変えていくかもしれませんけど、『Lotus』の言葉が声優アーティストとしての“今”なんだと思います
そんな素敵な楽曲を届けてくれたことがファンとしてすごく嬉しいです。
『Lotus』以外にもめちゃくちゃ素敵な楽曲がたくさん収録されているので、ぜひ一人でも多くの方に手に取っていただきたい!(個人的に『Dearly』が好きなので是非…)
逢田さん自身も、このアルバムは本当に素晴らしいから早くみんなのところに届けたいと言っていましたし、Aqoursでのステージしか見たことがなって人は一度聴いてみてくださいな。
逢田さんがこのアルバムに『Curtain raise』という名前を付けたように、これがアーティスト“逢田梨香子”としての新たな『幕開け』です。
今回お話したのはそのほんの一部で、紹介した歌詞もほんの一部。ここから先はみんなの世界です。
さぁ、幕が上がった先に見えるものを一緒に見届けてみませんか?
#15 花を贈ること
突然ですが、誰かに花を贈ったことはありますか?
と聞かれたとして、ここで「はい」と答える人は一体何人いるんでしょうか。
実際はたぶん少ないと思います。
では質問を変えて、誰かをお祝いしたり想いを伝えるときに渡すものは?
と聞かれて「花束」をイメージする人は、けっこう多いと思います
でも、なかなか花を贈る機会ってないですよね
例えば、ライブやイベントに足を運ぶと必ずといっていいほど目にするもののひとつに祝い花(フラワースタンド・楽屋花)があると思います。
それのほとんどは出演者の関係者が出したものだとは思いますが、大きなライブになるほど逆にファンの方々から出された祝い花も数多く見ることができますよね
僕はそれを見るのが好きなんですよ。
そしてそれに「面白さ」を感じた人間でもあります
花の何が面白いん?と思った方もそうでない方も、せっかくなので今回は“祝い花”についての話をしましょう
【🌸1:花を贈る意味】
まず、ライブで見かける「祝い花」と呼ばれるものは書いてその名の通り、何かをお祝いするときに贈るものです
もちろんライブが開催されるのはめでたいことですよね
祝い事に花を贈るのは昔からずっと続いている文化でもあるし、自分の好きなアーティストや人が出演する“今日というこの日”に華を添えるというのはとても素晴らしいことだと思うんです。
関係者でもない観客側である自分たちがなぜ花を贈るのか。
それはとっても簡単
演者を喜ばせたいから
ですよね。
その気持ちが少しでもあるなら祝い花を贈るのは素晴らしいことだと思うのですが、フラワースタンドを贈るのってなんか難しそう…と敬遠しがちな人もいると思いますし、気持ちもわかります。
でもお花屋さんはその手のことは慣れたものだから、ほとんど任せてしまっても何とかなるし実際にやってみたら意外と簡単なもんです。花屋さんの力ってスゲー
やり方を知りたい人は「フラスタ 出し方」みたいな感じで検索してみよう。
【🌸2:言葉を花に込めて贈ることは素晴らしい】
ここまでは前置き。ここからが本題。
僕が花を贈ることが面白いと感じる理由のひとつが
「想いや伝えたい言葉を言葉ではない花を使って表現できること」
です。
なんかそれっぽいフレーズですけど、出演者に自分の気持ちを伝えたいときの手段って手紙を書くかTwitterでリプを返すかが妥当でしょう。
そうやって想いを口にしたり文章にしたりと“目に見える言葉”に変換するのは普通の手段ですけど、その想いを“言葉として表現できない花”に込めることができるのが面白いなって思うんです。
出演者の好きな色を使ったフラスタや、イラストの付いたもの。
ライブタイトルを連想させるものに、出演者の演じているキャラクターをイメージしたもの。
そこには贈る側の「出演者を喜ばせたい」っていう“言葉”が隠されているんです。プレゼントと同じですよね。
加えて花には最大にして最も気持ちを込めることができる“花言葉”があります。
もし自分が本人だとして、贈られたフラスタや楽屋花に「感謝」っていう花言葉を持つ花があることを知ったとしたらめちゃくちゃ嬉しいですよね。
花には文章にも負けないくらいの想いと言葉を詰め込むことができるのがとっても面白い…!
自分にとってはそれが花であってイラストも同じだと思いますし、たぶんよくイラスト描いてる人はこれと似たような感覚なんじゃないかな?と勝手に思ってます。
それと、フラスタには優劣というものがないんですよ
1基10万円くらいのクソ豪華なフラスタと1~2万円クラスの1段フラスタどっちが素晴らしいフラスタか?
答えは「どっちも」です
そもそも比べるようなものでもないけどね
これは優しさとかじゃなくて、花に込めたお祝いしたいという気持ちは金額やネームなんかで変動しないということです。
さっきの話にも通じますが、大切なのは“想い”ですからね。
もちろん金かけたぶん超立派なフラスタになるから、それがあるだけで会場が一気に華やかになるし、逆にあまりお金をかけなくても十分想いは伝わります
だから普段あまりライブに参加したことながないって人でもお祝いしたい気持ちがあれば是非挑戦してみたりフラスタ企画に参加してみてほしいですね!
【🌸3:お祝いの気持ちで溢れる会場を作ろう】
やっぱり一番面白いのはここです。
大きな会場になるほどたくさんのフラスタがズラーっと並んでいる光景に出会えるんですけど、この列をなしてフラスタが並んでいる光景が個人的にとても好きなんですよね~
みんなのライブ開催をお祝いの気持ちや出演者のことを想って形だとか、色だとか、こだわりのある人は花の種類を選んだりと「好きの気持ち」もたくさん詰まったフラスタが会場という空間を彩るところが本当に素晴らしいと思うし、何より見ていて楽しい!
ライブであれば演者からすれば長い時間をかけて準備してきた今しかない瞬間なんですよ。
演者にとっても忘れられない日にするために、その楽しい思い出に華を添えることって素敵なことだと思うんです。
自分が出演者だったとして、たくさんの祝花で彩られた会場でライブをやる方が嬉しいし頑張るぞ!って気合も入るじゃないですか。
思い出に残る楽しいステージを作るのは演者と観客の両方がいてこそ。
ライブ以外のところでもお祝いの気持ちとか、応援していますっていう想いを届けて、お互いが最高のライブだった!と思えるものにできるのが花を贈る良さだと思います
それに祝い花って出演者もちゃんと見てくれてますよ。
【🌸4:まずは参加。自分の名前を刻もう】
でもやっぱり自分が企画するのはハードル高いなぁって思うなら、まずは他の企画に参加するのもいいと思います。
Twitterで検索してみたら協賛者を募集してるフラスタ企画もけっこう見つかります。
有名な絵師さんのイラスト付きのものだったり、趣向凝らしたフラスタまで探せば色々あるし、何よりたった数千円出すだけで連盟ボードに自分の名前が載るからとても簡単です。
実際に昔、協賛で参加したフラスタを会場で見たときに自分の名前が載っていたのを見て嬉しかったしテンション上がりました
なので興味あればまずは企画を探して参加してみませんか?
かといって毎回フラスタを出したり協賛に参加したりしてるとお金が結構かかりますよね。
自分も偉そうに書いていますが毎回フラスタを出したりしてるわけでもないですし、このライブはいつも以上に出演者にお祝いをしたい!と思ったらお花を出すっていうようなやり方が一番だと思います。
あとは楽屋花であれば比較的安く祝い花を出すことができます。
実物を見ることは基本出来ませんが、フラスタと違って楽屋のすぐ側に置かれるはずなので出演者の目に入りやすいのが魅力です
まぁ、ライブ自体そんな頻繁にはやらないでしょうけど、物販でグッズ買う金がねぇ!ってならないようにしましょうね(体験談)
【🌸5:フラスタは大変だけど楽しい】
もし、自分が企画の先頭に立ってフラスタに挑戦してみようかな?と思ったのであれば是非やってみてほしいです!
企画側は大変だけど、実際にライブ会場で自分(たち)が出したフラスタを見たときの嬉しさは半端ないし、周りの見知らぬ人たちが自分の作品を撮影しているところを見たりにすると嬉しさとちょっぴりの恥ずかしさが入り混じった不思議な気持ちになれますし、何より自分の想いが形となることの達成感はすごいです。
これがハマれば次もやってみようかな…とか、他の作品を見て次はこういうの出したい!っていうサイクルが生まれて楽しさに繋がると思います。
なので何度も言うけどまずはやってみること。これが大事。
【🌸6:花を贈ることは、想いの共有】
結局このブログで伝えたかったのは祝花は決してハードルが高いものではないし、やってみたら楽しいよ、ということ。
演者を応援したり盛り上げたりするためにライブでサイリウム振ったりコーレスやったりするけど、それと同じようなものなんですよね
会場を彩る。想いを形にする。ライブ作りの一員になる。
花を出すのは義務でもなんでもないけど、出されて嬉しくない演者はいないです
せっかくなら、とことん喜ばせてあげようじゃないですか。
いつもみんなを楽しませてくれる人に、両手で抱えきれないくらいの「ありがとう」と「おめでとう」を。
#14 “with Us”に行ってきた話。
11月30日。逢田梨香子さんの公式メンバーサイト「Us」のオフィシャルファンミーティングイベント『with Us』vol.1に参加してきました。
自分にとっては待ちに待った特別な日。思い返せばこの日のために念入りに準備してこの日を迎えたわけで、いろんなイベントに参加してきた2019年の中でも集大成と言っても過言ではないくらい大きなイベントだったと思ってます。
今回は推しのソロイベに行ってきた感想と推しの素敵だと思うことのお話。
まず『Us』ってなに?って方もいるはずなので、簡単に紹介してきます。
『Us(アス)』は逢田梨香子さんの誕生日である8月8日から開設された公式メンバーサイトで、このファンミは『Us』としての初めてのイベントでした。
この『Us』という名称の由来は「いつでも集まれる、みんなの心の拠り所になるような“私たちの空間”をつくりたい」という願いを込めて逢田さんが名付けられたのですが、今回のイベントはその想いがいろんなところから溢れていた素敵なファンミーティングイベントだったと思います!
内容はトーク&スペシャルミニライブ。開幕と共にステージから登場した逢田さんは1stEP『Principal』よりリード曲『FUTURE LINE』を披露されたのですが、歌唱からイベントが始まるのっていいですよね。うわー!ってなります。
まず初めてソロでステージに立った8月のバースデーイベントで披露したときを思い返すと今回は自信をもってステージに立っていたことに驚きました。
それは、完璧に歌ってみせるぞ!というよりも、ステージを楽しもうとする姿があったからだと思っていて、歌声や表情を観て「すごく楽しそう!」っていうのが伝わってきたから感じたことでした。
バースデーイベントのときは一人でステージに立つのが本当に怖くて気持ちに余裕がなかった、と言ってるほど緊張されていたようでしたが、アニサマの出演も経て、ひと回りもふた回りも成長した姿がそこにありました。
MCを入れずに歌から始まるというのはその変化を象徴しているかのようで、力強く伸び伸びとした歌声と時折客席を見渡すような視線だったりと第一声を聴いた瞬間にこのイベントは絶対特別なものになる!っていう確信があったから最後まで心の底から楽しめました。
何より、楽しそうに歌う逢田さんをみて、一緒にこの時間を楽んでいるような気がして、それがとても嬉しかったですね!
ファンには嘘をつきたくない
トークと企画パートではこの1年を振り返ったり、みんなからの質問に答えたり、闇鍋やストラックアウトをやったりとファンミーティングイベントらしい楽しくて盛りだくさんな内容だったんですけど、その中で逢田さんの魅力というか、こういうところが好きだなーって改めて思ったことがあるんですよ
それが「ファンのみんなに嘘をつきたくない」っていう言葉でした。
これは言葉を変えれば“ファンに対して本心で向き合いたい”っていう意味合いだと思っていて、それはこのイベント中でも感じることができたんですよね
普段からラブライブ!サンシャイン‼の生放送とかライブに参加してる人ならきっとわかると思いますけど、逢田さんってけっこうズバッと言うところあるじゃないですか?
今回の質問に答えるコーナーでも切れ味のある回答をされていたんですけど、変に取り繕ったりせずに思ったことを口にするところとか、きちんと逢田さん本人の言葉を言ってくれるのが好きなんです。
いい意味でファンとの距離感を近づけてくれていて、壁を感じさせてくれないというか。
それはたぶん、感じたことを口にしても受け止めてくれるファンがいるからだと思ってくれてるんじゃないかなーって思うんです。個人的な考えですけど…
でも、逢田さんよく言ってくれてるんですよ
「応援してくれてるファンのみんなは優しい」って。
そういうところがアットホームな雰囲気を出してくれていて、参加してると不思議と安心感があるというか、オープンに向き合ってくれているからこそこっちも変に身構えずに楽しめるのがすっごく良いです。そういうところがほんと好きですね…!
みんなのことを想う気持ち
逢田さんを応援している中の一番の原動力になっていることは何?
みたいな質問をされたとしたら、真っ先に出てくるのはやっぱりファンのことを大切に想ってくれているところです。
このイベントに限らず、お渡し会とかでもファンを大切にしてくれているなぁと思うことが多いんです。
お渡し会では、会場って基本的にBGMとして楽曲が流れていて、音量調節が難しいのか結構音量が大きかったりするんですよね。
そしたら、スタッフさんに声をかけてみんなの声が聞こえやすくなるようBGMを下げてもらったりとか、一人一人と少しでも長く話せるように時間を調整してもらうようお願いしたりだとか、多い時では5~6回くらいスタッフさんと相談したりすることがあったときもありました。
緊張して上手く言葉にできない人にも、大きく頷きながら話を聞いたりと小さな思いやりがいろんなところで出てきていたりしているんです。
それと、バースデーイベントのときも、ライブパートでは当初2曲だけの披露の予定だったんですって。
でも、逢田さんは「もう1曲やらせてほしい」とおっしゃったそうです。
ファンから聴きたい!っていう声が多かった『アズライトブルー』という人気の楽曲をみんなに届けたくて本人の希望でもう1曲増やしたそうなんですよね。
ソロとして初めてのステージで緊張とか慣れないところがあるだろうから、スタッフさんからも無理しなくていいよと声をかけてもらっていたにも関わらず、ファンのために初めてのステージに自らの意思でひとつの挑戦を課したんです。
それは自分がやりたいからとかよりも、ファンの期待に応えたいっていう逢田さんのファンを想う気持ちが生んだ挑戦でした。
この事実を知ったとき、ものすごく嬉しかった。だって初めてのステージでここまでやってくれるだなんて、思ってもみなかったから。
本当だったら、無理しなくてもいつか披露してくれたらいいから…!って言いたいところなのにですよ?
それなのにここまでやってくれたのが本当に嬉しいです!そんな想いの詰まったステージを見届けることができて良かったなぁって今でも思いますね!
『Us』というのもファンのことを想って付けてくれた名前です。
いつだって、どんなときだって応援している人のことを一番に考えてくれてるのがやっぱりファンとしても一番嬉しいですよね…
でも、今の逢田梨香子さんの活躍があるのって結局は逢田さん自身がいっぱい頑張ったからだと思うんです。
自分の応援が無くてもあの人は努力ができているから、きっと夢とか目標に向かって歩んでいけるくらい強い人だと思ってます。
でも、ライブとか大きな出来事があるたびに逢田さんは必ず「ここまでこれたのは応援してくれる人たちがいるから」と言葉にしてくれるんですよね
それが本当に嬉しくて、いつも胸があったけぇ気持ちになるんです
極端な言い方ですけど、今の逢田梨香子さんがあるのは、ほんの数ミリでも自分たちファンの応援があったからだと考えてみたらこれ以上に嬉しいことはないですよね…!
Aqoursのライブが終わったあともインスタでたくさん言葉にしてくれるじゃないですか
どんどん先に進んでいくから追いかけていくので必死ですけど、大切な出来事があったら決まってみんなの方を振り向いて、きちんと言葉にして想いを届けてくれるのがやっぱり素敵だなぁって、いっつも思わせくれるんですよ。
そういう瞬間に出会うたびに、心の底から「応援してきてよかったなぁ」って思うんです
だからこそ、もっと応援したい!って思うし、そんな逢田さんを応援していったらもっと素晴らしい景色が見られるんじゃないかなって、そう思います。
そしてこのファンミで発表された来春の1stアルバムのリリースと東名阪ライブツアー。
みんなの前でこの告知をできる日をずっと楽しみに待っていたみたいで、そりゃもうこっちもそのお知らせを聞いたときめちゃくちゃ嬉しかったです!
初のアルバム。初のライブツアー。
またひとつ、新たな挑戦を前にした逢田さんは少し不安げな表情を浮かべていたけど、ひと呼吸おいて「…やるしかない!」と、強く言葉にしていました。
だったらファンとしてその想いに応えたいし、その瞬間をこの目で見届けたいです。
精一杯応援して、心から楽しんで、その瞬間にしかない楽しさをみんなで分かち合えたら最高ですよね!
そしてそれをもっとたくさんの人に広めていくのが、いちファンとしてやりたいこと。
楽しさの共有をして、輪を広げるっていうか、逢田さんって素敵な人ですよーって声をちょっとでも届けられたらいいなって思ってます。
そのためのツールとして自分が感じた生の声を届けたいっていう想いが、これです!
(ちゃんと届いているかは別として…)
ライブツアーもみんな来てくれるよね?って問いかけに、でけー声で応えたからには約束を守るためにもまた全力で応援したいです
それに、個人的にやってみたいことだってたくさんありますからね
ソロデビューしてまだ約半年しか経ってないけど、日に日に活躍の場所を広げていってます。逢田さんがアーティストとして、そして声優としてどんな未来を描いていくのか。きっとこれまでと同じで素敵な景色を見せてくれると思うし、ファンとして同じ景色が見てみたいです!
最後に、ここまで読んでくださった画面の向こう側にいる方に言いたいのは、来年の春に逢田梨香子さんの1stアルバムがリリースされるので是非聴いてください!
東名阪ライブツアーもやるからみんなきてね!自分もいくよ!
このふたつです。よろしくお願いしますーーー!!
#13 虹ヶ咲の推しが決まらない
スクスタがリリースされてから、自分の中で虹ヶ咲について少しずつ知ることができてきた今日この頃。主人公の「あなた」ちゃんを中心に個性的な虹ヶ咲の子たちがお互いに切磋琢磨している姿を見ていると、これも新しいラブライブ!シリーズの形であり、大きな挑戦だなぁって、今後の展開がすごく気になってきました。
これまで虹ヶ咲は活動媒体が電撃のようなネット媒体系やラジオ・ネット番組が大体を占めていたから、なかなか情報を集められていなかったり、生放送も全然見れていなかったりと軽く程度しか知れていなかったんですよね。
だからスクスタは虹ヶ咲について知れる大きなコンテンツになっているので、とても楽しいですね!
そんな中で前々から気になるキャラはいたんですけど、スクスタを始めてちょっと気になってきた子が一人いたので、今回はその子について
“これまで虹ヶ咲を全然追えていなかったオタクがスクスタをプレイして感じたこと”を前提としてお話していきます。
(スクスタのネタバレ要素あるので気を付けてね)
本題に入る前に、虹ヶ咲で「推し」と言える子はまだいないんですよ
気になる子はいるけど、その子を「推し」と言うには全然知れていないから「推し」と言うのはダメだ!っていう個人的な向き合い方なので、まだいません!ごめんなさい!
で、さっきから言っているスクスタを始めて気なったキャラっていうのが、
朝香果林ちゃんです。
まず最初に簡単にプロフィールをご紹介。
「虹ヶ咲学園3年生。高校生離れしたルックスとプロポーションを持ち、モデルを目指している。大人っぽい見た目とは裏腹に意外とピュアな一面も。」
公式HPではこう紹介されていますね。
初めてキャラデザとこのプロフィール文章を見たとき、「こういう系か~」とは思ってました。正直。
作品問わず、あまりお姉さん系キャラを好きになることってなくて、第一印象は「クールで大体のことを卒なくこなせるセクシーお姉さんキャラ」ってイメージで、ちょっと
自分とはかけ離れているなぁと感じてたんですよね…
加えて読者モデルもやっているなんて、ちょっととっつきにくいかな?とさえ思うこともありました。
それに1stアルバムの『Starlight』とか、セクシーな衣装に身を包み、イケイケのガッツリかっこいい系だったのでイメージ通りな曲だあ~って思ったのが当時持ってた“イメージ”を加速させてたのかもしれません。
そしてついにリリースされたスクスタ。
早速遊んでいたんですけど、ガチャをやったときに初めて虹ヶ咲のキャラで出たSRが果林ちゃんだったんです
戦力になるし可愛いし編成に入れてしばらくプレイしてたんですけど、さっきの“イメージ”を覆されたのが果林ちゃんのキズナエピソードの存在なんです。
放課後、みんなが帰ったあとも残って練習したり、読者モデルをやっているのは運が良かっただけだと果林は言います。モデルとして体系維持のためにも食生活を気にしたりと、モデルであろうがスクールアイドルであろうが物事に対してストイックで真剣に取り組んでいるんだなぁってまず思ったんです。
元々プロポーションが良くて自信家で、その武器を活かせる場としてモデルをやっているんだとばかり思っていたけど、裏では自分の武器を常に維持して磨こうとする努力ができる子なんだというのがわかりました。
それなのにどこか謙虚だったり控え目だったりと、お姉さんっぽくからかったりはするけど決して高飛車であることもなく、常に客観的に自分を見られる子だというのがひとつめのギャップでした。
それと、スクスタのメインストーリーで虹ヶ咲のみんながμ’sと9番勝負をする場面があったと思います。そこで果林は絵里とダンスゲーム対決をしますよね。
接戦を制したのは絵里でした。同点ではあったものの、オーディエンスの支持の差で敗北した、というのがメインストーリー内で描かれていた内容なのですが、果林のキズナエピソードでは、このダンスゲーム勝負をする前のことであろう様子が描かれているんです。
と、このように実はダンスは上手くてもダンスゲームは苦手だったんですよね。
クリアどころかゲームオーバーになってしまうほどダンスゲームが下手だったんですよ
これを見て、大体のことは卒なくこなせるっていう勝手なイメージがガラリと変わりました。まぁ単純にこのエピソードすごく可愛かったし、意外と苦手なこともあるんだっていうギャップにやられました…
その後は上手くなるまでひたすらプレイするっていう負けず嫌いな一面とかムキになったりするところとか、蓋を開けてみれば取っつきにくさなんてない等身大な女の子であることに気づけたんですよねー
いい意味で最初に持ってたイメージを覆されましたね
それに、このエピソードを偶然にもメインストーリーを見るよりも前に見ていたんです。
メインストーリーで描かれていない事実を事前に知ったうえでこの話を見たっていうのが自分にとっては本当に大きかった…!この影の努力を知っていたからこそ果林の「……自信、あったんだけどな」ってセリフの意味の大きさがより感じられたんです。
いや、頑張って練習したから十分頑張ってるよ!って思わず言いたくなるような小さい背中がとても印象に残った回でした。これが気になり始めた大きな要因です
果林ちゃんって努力家であり、常に1番を目指す野心家とも感じ取れますよね。
それをスクールアイドルで成し遂げたいと思うのは、大好きになれたスクールアイドルに誘ってくれた「あなた」ちゃんの存在がいるからなんです。
そのために、自身のレベルアップのためなら誰であっても質問したり相談して自分のものに吸収しようとする姿がスクスタ内でもよく描かれています。
その中で果林が他の8人の中でも特に意識している存在がいますよね。
それが優木せつ菜です。
もう、あからさまにライバル視してますよね 笑
何かあればすぐにせつ菜に意見を聞いてみたりしてるし、せつ菜って伝説のスクールアイドルとして実力も持っているからお手本としてかすみとかも一目を置いてます。(書いてて思ったけど電撃組の3人ですね)
それはもちろん「あなた」ちゃんも同じ。
果林は「あなた」ちゃんから評価されたいというか、自分にも振り向いてほしいって気持ちがあるのを会話から感じ取れるんですよね
だからたくさん頑張って、もっと素敵なスクールアイドルになりたい。いつか「あなた」ちゃんにも振り向いてもらえるように、1番になりたい。
これはあくまで個人的な考えなのですが、そうやって影でものすごく努力をしているのに果林はまだ1番にはなれないんです。
せつ菜という圧倒的な存在がいて、絵里との勝負では点数という無機質な数値では肩を並べても、他人からの支持という人の気持ちが絡んだ評価では1番になるには程遠かった。
この「みんな正直」って言葉が個人的にすごく引っかかっていて、ヨイショのない素直な評価っていうのはたぶんモデルの仕事ではなかったことなんじゃないかなーって思うんです。
すごく偏見が混じっているのは承知なんですけど、撮影って偉い人が「いいよー!」とか言っておだてながらモデルをその気にさせていく、みたいなイメージがどうしてもあるんですよ。
本当の意味で誰かを感動させるのがスクールアイドルとしての素晴らしさだということを果林が知っているのであれば、この差というのが余程大きく感じたのかなぁなんて思うんです。
スクスタだけの情報でここまで思えたところに更に追い打ちをかけてきたのが『Wish』ですよ…
『Starlight』が果林の持つ外面のイメージであるのに対して『Wish』は彼女の内面を歌った楽曲と言えますよね。
あんだけかっこいい曲歌ってたのに、なんだこれは?ってなりましたよ…
歌詞が切ないのはありますが、この曲で一番胸を打たれたのはセリフパートですよねぇそりゃ。
『私の本当の気持ち、聞いてくれてありがとう。こんな私でも受け止めてくれる…?』
なんて言われたらもう、そんなん、うわぁー…ってなるでしょうよ
2枚目に出すような曲か?って、なりません?
ここでは深く歌詞考察はしませんが、本当は無邪気に笑ったり甘えたりしたいけどできない。クールなお姉さん系かと思いきや内面は年相応の女の子なんですよね。
彼女にも守るべきものがあると思うし、素直になれないもどかしさを抱えつつもこれが今の果林の本当の気持ちだったのか…って考えるとすごく胸を打たれる曲ですよね
そんな切ない歌詞ではあるけど、果林らしい言葉が歌詞に表現されているなって思うところがお気に入りです。
『本当の私 弱い私をその手で抱きしめてよ 壊れるほど』って歌詞なんかが特に感じます。
“壊れるほど抱きしめて”って表現は大人っぽさがありますよね。ラブライブ!感よりも若者に人気のJポップ歌手みたいな?
これって壊れるほど愛してほしい的な意味よりも、素直になれない弱い自分を「あなた」の手で壊してほしいっていう願いのような意味とも受け取れるような気がするんですよね。
そう置き換えると、この曲は外面的な果林らしさもありつつ、素直に気持ちを表現できない内面的な果林らしさの両方を感じられる曲になっている気がします。
ものすごく頑張っているのに1番になれない。というのがすごくもどかしくて、その頑張りがいつか評価されてほしいっていう気持ちが果林ちゃんが気になってきた大きな理由です。
推しとは(自分の考え方のせいで)まだ言えないけど、いつかこの子の頑張りが実を結ぶ日が来たらいいなぁって思ってます。
スクスタとソロ曲だけで知った彼女についての考えがこれなので、ネット媒体を見ればまた新しいことがわかるかもしれませんね。
まだ虹ヶ咲について知識があまりないときに、たまたま果林ちゃんについて考える出来事があったからこうなったけど、今後もしかしたら何かの拍子に別のキャラが気になったりするのかなぁ…
正直、スクスタで始めてすぐにSRの果林ちゃんが出なかったらキズナエピソードを読むことなくストーリーを進めていただろうし、この偶然も何か意味があったりするかもしれないですね!
#12 偶然と運命
突然ですが、みなさんは運命というものを感じた瞬間はありますか?
毎日を過ごす中でひとつの出来事や体験に対して普段から「これは運命なんだ!」って思うことってそんなにないですよね。余程の大きな出来事じゃない限り「たまたま」くらいで済んじゃうのがほとんどだと思います。
例えば、アキバで一人で買い物をしていたらオタク友達に偶然会ったとしても、それを運命の巡り会わせだ!なんて、そうそう思わないですよね。だって相手もオタクなんだからアキバにいても不思議じゃないですから。
僕はわかりやすいくらいラブライブ!のオタクなんですけど、この作品に出会ってから人生が変わったなってよく思うんです。
人生が変わったなんて大げさすぎwwwなんて思うかもしれないですけど、この作品に出会ってから生活がガラリと変わりました。数えきれないくらいライブやイベントに参加するようになって、それがきっかけでいろんな場所に足を運んだり、この作品がなかったら出会うことがなかった人ととも友だちになりました。
この出会いが重なってたくさんの仲間ができたりと、内面的にもひとつの作品についてものすごく考えるようになって価値観さえも変わっていって、
そして今では精一杯応援したいと思える憧れの存在もできました。
もうここまできたら、自分にとっては人生が変わったと言っても過言ではないんですよ。
そんな人生を変えるくらいの作品に出会ったきっかけは「たまたま」程度から始まる出来事だったなぁと、スクスタをやってて思ったんですよね。
自分がラブライブ!を知ったのはスクフェスからで、当時学生でandroidユーザーだったので暇つぶしにスマホで面白いアプリがないか探していたときに新着アプリ欄で偶然見つけたのがスクフェスでした。
最初期はiOS版のみでandroid版は数か月遅れて配信されてましたからね。
音ゲーなら気楽にできるなと思ってやり始めたら、まぁー曲がすごい良くて…
気付いたらiTunesでμ’sの曲を片っ端からDLして毎日聴いてたんですよ。
そっから試しに見てみるかーくらいの気持ちでようやくアニメを見始めたんですけど、その頃はまだライブには興味がなくて、CD音源でμ’sの曲を聴くだけで満足してたんです。でもキャストのトークは面白くてめちゃくちゃ好きだったんですよね。えみつんファイトクラブとかにこりんぱなとか毎回ゲラゲラ笑いながら見てたのが懐かしい…
そんな中、一度でいいからラブライブ!のイベントに行ってみようかなと思って、たまたま申し込んで当たったイベントというのがファンミ大阪でした。
これまでライブには行ったことなかったけど、ファンミならトークもあるからライブ経験のない自分でも楽しめるだろうから、持ってこいのイベントじゃないのかと思って申し込んだような気がします。
で、いざ参加してみたら…
まぁーーー楽しかったんですよね 笑
人生初のアニメイベント! あのμ’sが目の前にいる! アニメの再現すげー! みたいなね、なにもかもが初めての経験で、これまでなんでライブとか行かなかったんだろう?って思うくらい楽しい時間を過ごせて、ほんと楽しかったなぁ…
そしてここで、人生で初めて生で聴いたμ’sの楽曲、
それが『ユメノトビラ』だったんです。
感動しました。2.5次元コンテンツと呼ばれていたものが自分の想像していたものよりも遥かに衝撃的で楽しくて、TVアニメで見てきたものが今実際に目の前に広がっている景色に心が躍りました。これが自分にとって本当の意味でのμ’sとの運命の出会いでした。
それからラブライブ!はファイナルライブを迎えることになるのですが、結論から言うと当初LVでの参加予定だったのが、いろんな理由があって両日とも現地参加することになったんです。その理由というのがライブに直接関係があるわけではないけど偶然が重なった結果、現地参加が決まったというか… 笑
書くと長くなるので割愛するけど、いろんなエピソードがあっての念願の初ナンバリングライブ参加でした。
今思えば、ここまでライブに行こうと思えるようになったきっかけはファイナルライブだったのかもしれないですね。
そして今、Aqoursのことを全力で応援している中で最初の頃を思い返すと、梨子ちゃんを推していこうって決めたのって、なんだかんだ言って早かったなーと。
彼女には自分との共通点があって、音楽をやっていること(今はもうやってないですが…)、ステージに一人で立つ怖さと挫折を味わったこと。自身と同じような経験をしてきたからアニメが始まってからすごく気になるようになっていったんです
加えて1stライブっていう決定打となった出来事もありましたし。
そこで親近感が湧いて、気づいたら梨子ちゃんのことを目で追うようになってて、彼女の抱く気持ちのひとつひとつに共感したのが一番の理由です
それともうひとつ、実は自分と同じ経験を梨子ちゃんもしていました。
TVアニメ1期の2話、
梨子ちゃんが初めて自分の意思で聴いたμ’sの楽曲が『ユメノトビラ』でしたよね。
そう、自分と一緒だったんです。
放送当時は何故かそのことを特に気に留めることがなかったんですよ。もしかしたら心の奥底で「たまたま」くらいしか思ってなかった出来事だったのかもしれないです
でも2期5話を見終えてからその共通点に気づくことができたんですよね
『すべてのことに意味がある』という言葉を受け止めてようやく梨子ちゃんも自分と同じで初めて聴いたのが『ユメノトビラ』であることに気づけたとき、ものすごく運命を感じたんです。
μ’sとの出会いが自分も梨子ちゃんも同じ曲ってのは言ってしまえば偶然なのかもしれないけど、そういったものに意味を見出せばなんの変哲もない偶然であったとしても運命に変えることってできるんだと思うんですよね。
自分がこれまでラブライブ!を知って、μ’sのことを好きになって、Aqoursのことを応援したくてここまで走ってこれたのは偶然が重なって、そこにプラスしてもっと好きになりたいとか、知りたいと思って行動してきた想いが働いて運命という結果に繋がったんじゃないかって思うんです。
だから、きっと自分はなるべくして梨子推しになったんだって思ってます。
アニメ本編の言葉を借りるなら、本当に見えない力で繋がってるんじゃないか?って思ったり、その力を実感した瞬間っていうのがなんだか楽しくて、嬉しくて、この出会いはもう運命だ!って、言いたくなっちゃいます 笑
そう考えるようになってから改めて『ユメノトビラ』を聴いたとき、この曲がもっと好きになれたんです。
“ずっと探し続けた 君と僕とのつながりを探してた”
“ユメノトビラ 誰もが探してるよ 出会いの意味を見つけたいと願ってる”
これまで書いてきたことのすべてがこのふたつの歌詞に詰まっているなぁって、すごく感じます
この曲を初めて聴いた頃はこんな捉え方はできなかったけど、月日が流れた今の自分にとってまた新しい意味とか繋がりを感じるようになったのって、それこそ運命のようにも思えます
きっと自分以外の人だって、いろんなところで何気ない偶然を重ねていってるんだと思います。
それらがいつの日か繋がって、運命のような出会いや体験になるかもしないですね!
そしていつかまた、この曲が聴きたいと願っています。ラブライブ!フェスで聴けたら嬉しいなぁ…
4年前に初めて観たあのステージから始まって、今の自分がある。
思い返せば、あの瞬間が正しく“青春のプロローグ”だったのかもしれないですね。
1st EP『Principal』から受け取ったもの
6月19日。ついにソロデビューを果たし、1st EP 『Principal』をリリースした逢田梨香子さん
3月に配信された特番にて、初めてデビューすることが明らかになってから約3ヶ月。
365日のうちの何気ない1日が特別な日に生まれ変わった瞬間でした。
この場で改めて、ソロデビューと1st EPのリリースをお祝いさせていただきたいと思います。本当におめでとうございます…!!
発表があった日からひたすらにワクワクしていて、先行配信された2曲は毎日聴きながらリリース日を楽しみに指折り数えながら過ごしてきました。
どんな作品になるんだろう?
こんな曲が聴いてみたいなぁ!
って、まるで誕生日を前にした子どものような気持ちみたいな感じだったのかな、
実際にCDを手にした瞬間は自分のことのように嬉しくて、毎日のように一曲一曲大切に聴いています。
そんな感じで今日は『Principal』を聴いてみた感想を自分なりにお話したいと思います
…ちなみですが、ソロデビューのお知らせがあった後、その頃の心境の記事を過去に書いてあるので、良かったら読んでやってくれたらありがたい
“Principal”に込められた想いとは
まず最初に『Principal』という言葉について。
これは「主要な」「先頭に立って」「主役」などの意味があります
逢田さんのインタビュー記事などを読んでいる方ならお分かりだと思いますが、この言葉のように自分が先頭に立って引っ張っていけるようなものにしたかった。ソロデビューする上で常に主役のような存在でありたいという想いを込めて、このタイトルを選んだそうです。
かなりプラスイメージな、良い言葉ですよね。
個人的にはけっこう強気な印象を受けたんです
もちろん初の作品なので自信を持ってほしいけど、この言葉を選んだ想いというのは確かなものであるはずです。アーティストとしてもしっかりと自分の道を歩んでいこうっていう気持ちがここでも表れていて、それは収録曲のいろんなところに散りばめられているなぁと感じました
そんな素敵な楽曲たちを主観10割で紹介していきます
M1.FUTURE LINE
まず1曲目、この作品のリード曲ですが、ラブライブ!サンシャイン!!シリーズでお馴染みの<作曲 光増ハジメさん×編曲 EFFYさん×作詞 畑亜貴さん>という黄金トリオ。
自分からしたら、キャビアとフォアグラとトリュフを釜にぶち込んだらFUTURE LINEが出来上がりましたー!と言わんばかりの豪華さです。
デビュー作のリード曲にこの御三方を起用していただくなんて、すごいですよね。
逢田さんもびっくりしたらしく、嬉しさと同時に緊張感もあったそうです。
この楽曲はデビューを果たした逢田さんの今の心情を細やかに描かれていて、これから始まる新しい未来への期待と不安が入り交じった、“予感”を感じさせる一曲。
これはそういう曲ですけど、何か新しいことに挑戦しようとしている人に贈る応援歌としても受け取れると思いました。
右も左もわからないような未知の物事を前にすれば、誰だって不安に思うことってあるものですけど、勇気をだしてまずは一歩目を踏み出してみればきっと素晴らしい世界が待ってるから、一緒に探しに行こうよ!と。
聴いてるとそう言ってくれてるような気がしてくるんです。
この一歩目が未来に待つ素晴らしい世界に繋がる。それがこの曲で伝えたいことなのかもしれないと思ってます
なんか、どことなくラブライブ!サンシャイン!!感ありません?
この方々が作った曲なんだから、余計そう思えてきますよね 笑
あとこれは完全に自分の思い込みかもしれないけど、ところどころに梨子ちゃんらしい歌詞がある気がして、そういう遊び心も個人的に好きです。さすが畑亜貴さん…
また、この曲はMVも作られていて、奇麗な花に囲まれたり砂浜を背景に伸び伸びと歌う逢田さんの姿が印象的でしたね。
6月12日に開催されたヴィーナスフォートでのリリースイベントでこのMVがフルサイズで公開されたんですけど、MVを眺めている逢田さんを見ていたらすごく嬉しそうな表情をしていて、時折会場のみんなの方を見ては楽しそうにしていましたよ。
撮影は天候の関係で難航したそうですが、リード曲にぴったりの素晴らしい歌詞と透き通るようなメロディの楽曲に仕上がっていて感動でした…!
いつかまた、この三名が作る曲を聴いてみたいですね
M2.ORDINARY LOVE
続いて2曲目はTVアニメ『川柳少女』のEDテーマにも起用されたORDINRY LOVE。
これは一番最初に発表された楽曲ということもあって個人的にも思い入れのある曲でした…!
逢田さんもこの曲を一番最初にレコーディングしたようで、何が正解なのかわからなかくて緊張感と不安感を抱えながら収録に臨んだみたいです
「いきなりアニメのタイアップ曲!?すごい!」って、驚きつつも聴けるときを楽しみにしていました。実際にアニメのエンディングのときに出てきた『ORDINRY LOVE 逢田梨香子』という文字を見たときはめちゃくちゃ感動しました…!
これがアニメのキャラ役としてではなく、アーティストの逢田梨香子として歌った一番最初に聴いた曲だったので、全てが自分にとっての初めての経験でした。
今まで桜内梨子として歌ってきた逢田さんの歌声しか知らなかったから、初めて聴いたときに感じたものってのは、やっぱり特別だったんですよ
キャラに寄せてない素の歌声ってこんな感じなんだ…!とか、
その瞬間にまた新しい発見もあって、感動と一緒にワクワクしたのを覚えてます
ORDINARY LOVEは寄り添えられるような曲だと逢田さんも言ってましたが、「ありきたりな日常でさえも あなたとなら輝きだす」って歌詞がとてもお気に入りです。
日常って毎日繰り返されるものですけど、そんなどうってこともない日々も大切な人と一緒にいれたら特別なものになる、というのはすごく温かみがあるし、確かに人としての温もりがあって寄り添い合えてるよなぁって感じますね
“何気ない日常”これが他の楽曲と明らかに違う点です。
それは後ほどお話しようかな
M3.アズライトブルー
さて、ここからの楽曲は『Principal』の聴きどころポイント(と勝手に思ってる)
最初に言っておくと、M3〜M5にかけては“Principalのもうひとつの顔”と言ってもいいかもしれません。とにかく流れが美しいです。
この曲は個人的にかなり好きで、壮大なストリングスと、儚くもどこか力強さのあるメロディがかっこいいですよね!
曲名にもありますが、この曲のイメージは“色”だと思いました。
先程のFUTURE LINEが透明感のある水色だとしたら、こちらは文字通りアズライト(群青)のような深みがかった濃い青ってところだと思います。
この曲の中にいろんな“青”が混在しているなと感じたのが第一印象。
雨や雫、泡沫のような“水”の青っていうのはいわゆる心情的なものだと思います。“レイニーブルー”って言葉もありますね。
“夜明けの空”も青ですよね。青空とはまた違った、それこそアズライトのような濃い青です。
そして歌詞にもある「どこまでも青い自分」
とある方も言ってましたが、人としての未熟さ=“青さ”としても表現できます。
この曲の場合は未熟さというよりも心の中にぽっかりと穴が空いているような、一歩先に踏み出せないマイナスイメージに支配された自分のようなイメージです(すごく言葉にしづらい…)
でも、そんな青さを捨てたりするわけでもなく、いろんな青を含めた“私”は今ここにいるんだぞ!と言うような力強さがこの曲には確かにあります。何が面白いかっていうと、ここまで青のイメージを植え付けていておきながら「未来はいつも どこまでも無色」っていう青に対しての“無色”をバシッと決めてくるところじゃないでしょうか。
おかげで、この無色って歌詞がより印象的に思えてきますね
無色ということは何色にも染まっていないってこと。
つまり、この先の未来はどこまでも自分の色に染め上げられるってことだと思うんです
それに気付けたからこそ、暗闇に光が溢れ出すんですよね
これまで重くのしかかっていた雨が上がり、雨雲から光が差し込んできたイメージがブワッと思い浮かんでくるのが物語性があってすごく好き。
それは自分一人じゃできなくて、あなたがいる世界だからできたんだよって言ってくれてる気がしますね
デビューしたての頃に歌う曲としてもぴったりな一曲ですよね。かなり好きです。はい
M4.君がくれた光
で、4曲目。ここにきてこの曲名ですよ、どうですか?
さっきM3からの流れが美しいって言った最大の理由はここです
アズライトブルーで「あなたのいる世界」の中で雨が上がり差し込んできた輝き。
からの“君がくれた光”
やー、美しいですね。やられたわ… 友だちだったら叩いてましたよ
アズライトブルーと同じ作詞の方ですもんね
アーティストの人はよくアルバムとかは作品全体の良さを最大限に引き立たせる為に曲順にもこだわりを持つって聞きますけど、この曲順はめちゃくちゃ好きですね。Principalの中でも一番アップテンポな曲なのでアズライトブルーとは違った良さがあって、こっちの方も好きです
凛とした爽やかさみたいな、「未来へ翔てゆく風」ってイメージが個人的にありますね
逢田さんもこの曲はライブで歌ったら楽しそうって言ってましたが、ご本人の言葉で一番嬉しかったのは、『声優アニメディア』でのインタビュー記事で語っていたものでした。
この曲はいつも私を支えてくれる友達や背中を押してくださる方々に歌ったもの
この言葉を読んでから聴くと、より好きになりますよね。
曲の中で「これからどんな明日が来ても ずっと忘れない」とか、「たとえ遠く 離れていても 消えることはない 君がくれた光」と歌ってくれているように、どれだけ遠く離れた場所にいても支えてくれる人のことを忘れないって言ってくれてるのは、ファンにとってはめちゃくちゃ嬉しいです。
いろんなところで、いつも応援してくれる人たちのために頑張りたいとか、声優やAqoursとしてのライブ、そして今回の自分の音楽を通じて恩返しをしたいっていう想いを口にしてくれているんです
常に自分のことよりも見てくれている人のことを大切に考えてくれていて、そのために自分は何ができるかを一生懸命模索して、みんなに楽しんでもらえるように努力しようとしたり、自分も一緒になって楽しむ。
もしかしたら、AqoursでのライブとかMC見てると逢田さんはすごくストイックだって思う方も多いと思うけど、その真面目さと頑張り屋さんなところの根っこにあるのは、自分が声優としての仕事が好きだからっていうのと、応援して支えてくれる存在を大事にしてくれているからだと思うんです。
それがこの曲にもよく表れていると思います。
M5.I will
そして最後を締めるのはバラード曲。
最初に歌をもらったときは今の自分に歌えるのか不安だったそうですが、バラード曲って良さってそのアーティストの歌声の魅力に一番気付きやすいところじゃないでしょうかね?
だからこの曲が一番“逢田梨香子”を感じた曲だと思います。
畑亜貴さんが言ってたんですが、逢田さんの歌声の魅力を聞かれた時にこう答えていました。
「純粋さ、その中に垣間見れる優しさが強さに変わりそうな輝きが魅力だと思います。」
これはもう、2019年の中で最高に共感できたところでして、Aqoursとして歌っているときも自分も同じような印象を持っていたんですよ…!
わかるわかるクソわかるの嵐です。ほんとそれ。
本人は自分の声に対して特徴のない声だって言ってますけど、逆に言えば尖っていない分、聞いていて自然なんですよ
そのナチュラルさの中でも優しさとか温かみがあって、自分のイメージとしては“透明だけど微かに色の付いた声”っていつも言ってるんですけど、ふとした瞬間にドキッとさせるような色味のある声が出てきたりするんですけど、わかりますかね? 笑
そこが魅力だと思いますね!それをPrincipalの中で特に感じたのがI willでした。
この曲では歌詞の中で「未来の先」という言葉が出てきます
もう更に先のことを見据えてるのかな?なんて思って、すげぇなーと感じますけど、この歌詞の前に「私たちは」って歌ってるんですよ。
“たち”ってのが、いいですよね。それこそ、聴いてる側の自分たちのことも含まれているのかなぁなんて思うと、やっぱ嬉しいです。心があったかくなります。
まだ始まったばかりなのに、自分たちのことも歌ってくれていることを感じ取れるのがたまらなく好きなんですよねぇ…
この作品を締めくくるのがこの歌で良かったと、そう思えました…!
声優アーティストとして描く未来に何が待っているのか。
いかかがだったでしょうか?全体を通してすごく良くできたEPになったなぁと思います。収録曲はそれぞれ雰囲気は違うけど逢田梨香子らしさを感じる、不思議と統一感のあるものになったと逢田さんもおっしゃってました。
確かにどの曲にも顔があって、逢田さんが製作陣にお伝えしたという“前進”のテーマも一貫してどの曲からも感じ取ることができましたし、やっぱりファンとしては新しい逢田さんの一面や声の魅力を知れたのは嬉しかったです。
音楽面からしたらまだ未熟なのかもしれないし、本人も今の自分は“無色”だと言ってました。
各雑誌のインタビューを読んでいると、きっとこのEPを作り上げていく中で、たくさん努力したり、いいものを届けたいって想いで試行錯誤を繰り返したりしてきたんだなって感じました。誰だって最初から完成された人なんていないと思うし、ここから先どんな色に染まっていくのかが楽しみでもありますよね。
ちなみに、ここまで各曲の感想だとかをベラベラとやってきましたけど、この『Principal』というEPの曲に共通して入っている言葉にお気づきでしょうか?
CD持ってねいよって方にもなんとなくわかるように、不自然に赤くして書いてきたつもりですけど、「未来」という言葉がORDINARY LOVEを除いて全てに入ってるんですよね。
そしてもれなく、「あなた」「君」「一緒に」など、必ず誰かの存在がいます。
ORDINARY LOVEはアニメのタイアップ曲ということもあるのかもしれないけど、逆にこの曲で歌われているのは“何気ない日常”であって、いつもここに日常という今があるからこそ未来に希望を抱いて歩んでいこうという気持ちにしてくれます。
直接的ではないですけど「何気ない日を越えてゆこう」って言ってますからね、
越えて行った先にあるのが未来なわけですから。
まぁ、そんな感じでこの『Principal』には誰かと一緒に未来へ進んでいこうっていう想いも込められていると感じました。
その誰かとは自分であり、自分と同じように逢田さんを応援している人であり、このEPを手に取って聴いている誰かです。
自分はもう、どう見たって逢田さんのファンなのでソロデビューが決まって、『Principal』がリリースされて、今後も逢田さんの歌が聴けるってだけで嬉しいを越えるくらい嬉しいです。新しい挑戦が始まったときからこうして応援できてることも本当に嬉しい。
そして、もっとたくさんの人に『Principal』を聴いてもらって、逢田さんのことをちょっとでも知ってもらえて、いいな!って思ってくれたら倍嬉しいです
自分の主観100%の内容ですが、これを読んで興味を持ってくれたら泣いて喜びます
赤飯を炊くかもしれない。赤飯あんま好きじゃないけど。
ソロデビュー活動も、まだまだ始まったばかりです。自分もこの先どんな未来が待っているか全然わかりません。だから楽しみですよね
自分が精一杯応援してる人が新しいことに挑戦したり、夢に向かって走っていくところを見守ることができるなんて、最高じゃないですか?
こんなにも誰かのために夢中になれたのは初めてだから、今のこの気持ちはこれからも忘れたくないなって思います。
誰にだって自分の好きなことってひとつやふたつはあるはず。
年齢も経験も時間も関係ないですから、例えジャンルが何であれ自分の気持ちに正直になって、好きなことを大声で「大好きです!!」言い続けていられたら、いつか自分のやってきたことは実を結ぶんじゃないですかね?
だからこの出会いに感謝して、今のこの暑苦しいくらいの気持ちを抱えながらこれからも応援し続けていきたいなって思ってます!
『Principal』は逢田梨香子さんの等身大の魅力がたくさん詰まってます。一曲一曲にたくさん想いが込められていて、タイトル通りどの曲も主役を張れるような素敵なところが溢れてますから、是非一度手に取って、DLでもいいから逢田さんの声に耳を預けてみていただけたらいいなって思います。
あと最後に、これを読んでくれたアニサマに参加される方がいましたら、
逢田さん緊張しているって言ってたので、温かく応援してあげてくださいね!